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「リンカーン弁護士」 [映画]

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〔2011年/アメリカ〕


マシュー・マコノヒーは、
いくつもの案件を抱える敏腕弁護士。


ある日彼は、
大きな不動産会社の御曹司・ライアン・フィリップが起こした、
娼婦殴打事件の弁護を依頼される。


留置所から、とりあえずフィリップを保釈させた彼は、
親友の探偵・ウィリアム・H・メイシーを同席させ、
フィリップから事件の詳しい経緯を聞く。


バーで被害者の娼婦と知り合ったフィリップは、
誘われるままに彼女の家に行くが、
玄関に入った途端殴られ、
気が付くと、彼女が怪我をしており、
犯人に仕立てられたと主張する。


金持ちの自分を狙った、でっち上げだというフィリップの話は、
娼婦の証言とは正反対。
マコノヒーは司法取引を主張するも、
フィリップは、自分は無罪だと拒否。


その後、さらに調査を重ねてゆくうちに、
数年前、似たような事件があった事を思い出したマコノヒーは、
その時、自分が刑務所に入れた男に会いに行くが・・・。





「リンカーン弁護士」と聞いて、
リンカーン大統領のお抱え弁護士なのか、
リンカーン大統領の子孫の弁護士なのか、
リンカーン大統領のような立派な弁護士なのか、
そんな風に思ったわけだけれど、


全然違ってた。
マシュー・マコノヒー演じる主人公は、
“高級車リンカーンを事務所代わりにする弁護士”なのだそうだ。
とはいえ、車はどれも同じにしか見えない私は、
「ずいぶんでかい車だな」くらいしか感じず、
タイトルはあまり効いてこなかった(笑)。


そんな高級車に乗るマコノヒーは、
お金大好きな弁護士ではあるけれども、
決してスカしているわけではなく、
その顔の広さがとても面白い。


娼婦とか暴走族とかチンピラなどの、
いわゆる下層階級の者たちを
上手く使いながら、
事件に向かう。
これは彼の金払いの良さもあるだろうが、
結構「いい奴」なのが理由だろう。
リンカーンの運転手に対して言った一言は、
その人柄を端的に表している。


しかし、要領のいい弁護士でも、
やっぱり窮地に立たされる。
弁護士が有している
守秘義務やら何やらが、
この映画では逆手に取られ、
嵌められる。


いつも思うけど、
弁護士って大変だ。
依頼人の話している事が嘘でも本当でも、
とにかく信じて弁護するしかない。
明らかに、
「お前犯人じゃん」と思うケースでも、
何とか対処しなければならない。
私には絶対無理だわ。
(なれないから心配無用だよ(笑))


ライアン・フィリップが不動産屋の息子という役を
ピッタリのイメージで演じておった。
なんだろうね、彼から受けるこの印象は。
いくつになってもドラ息子感が抜けない感じ。
日本でいえば、某二世タレントから受ける印象と似ている。
(実際の人柄は知らないけど)


これ、シリーズ化されたら面白いのに。
原作小説もシリーズらしいし。


評価 ★★★☆☆

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