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「天狗党」 [映画]

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〔1969年/日本〕


常陸の国の百姓・仙太郎(仲代達矢)は、
年貢の減免をお上に訴えるが、
強訴と見なされ、百叩きの刑になる。


その時、自分を助け起こしてくれたのは、
「天狗党」の加多源次郎(加藤剛)と、
甚伍左親分(中村翫右衛門)。
2人の事は仙太郎の記憶に強く残る。


村を追われた仙太郎は
復讐を誓い、江戸で剣法を学び、
再び故郷へ戻ろうとするが、
途中、甚伍左親分と再会、
お妙(十朱幸代)という娘への伝言を頼まれる。


お妙の父は「天狗党」に関わっているため、
嫌がらせを受けており、
「天狗党」はそんな彼女を援助しているのだ。


そんなこんなで、
仙太郎も「天狗党」と深く関わるようになり・・・。





若尾文子さんが出ているという理由で観た
この映画だけれど、
若尾さんの出番は2回しかなく、
時間も全部で5分もなかったくらいで
ちょっとガッカリ。


まぁ、別に若尾さんの出番が短くても、
映画が面白ければ、
それはそれでいいのだけれど、
私の理解力が足りないのだろう、
退屈で退屈で仕方なかった。


そもそも、
「天狗党」とはなんぞや?という感じで、
それが歴史上、本当に存在した結社という事さえ、
観終わったあと、調べて知ったくらい無知で。
そんな私がこの映画を楽しもうと言う方が、
無理だったのかもしれない。


印象に残ったのは、
甚伍左親分が仙太郎に、
「お妙に渡してやってくれ」と、
金を預ける場面だけ。


2度会っただけの、
ほぼ知らない人間に金を預けるって、
持ち逃げの心配が頭をかすめそうだけど、
日本人って昔から、
そんな風に人を信頼して生活してきたんだなぁ、と
どーでもいい事に感慨を覚えたりしていた。
もっと重要な場面が沢山あるのに(笑)。


若尾さんは芸者で、
仙太郎に惚れているという役。
今まで160本の映画に出ているという若尾さんの、
最後から6本目くらいの作品。


芸者の着物姿がとっても素敵だったけど、
三味線で弾き語りする場面は、
若尾さんの声ではなかったような。
あくまでも仲代達矢が主役だから仕方ないか。
もう少し前なら、
十朱幸代の役を演じただろうと思うけど。


評価 ★★☆☆☆

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