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「ホット・ロック」 [映画]

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〔1971年/アメリカ〕


4年の刑期を終え、
出所してきたロバート・レッドフォードは、
早速、妹の夫・ジョージ・シーガルと組んで、
新しい「仕事」に着手する。


それは博物館に展示してある、
大きなダイヤモンド、「サファリストーン」を盗み出す事。
依頼人はアフリカ大使・モーゼス・ガン。
ガンの主張によれば、
「サファリストーン」は元々アフリカの宝で、
アメリカにあるのはおかしい、という理屈なのだ。


レッドフォードとシーガルは、
爆弾作りの名人・ポール・サンドと、
運転技術抜群のロン・リーブマンを仲間に引き入れ、
行動開始。


なんとかダイヤを盗み出すが、
逃げる途中、サンドが捕まってしまい、
彼が持っていたダイヤを飲み込んでしまう。


収監されたサンドを、
脱獄させる3人。
しかしサンドは、
ダイヤは最初に拘留された留置場に隠したと言う。


レッドフォードたちは、
留置場を襲撃するが・・・。





特に期待もなく、
ロバート・レッドフォードが出ているという理由だけで
観たのだけれど、
軽快で面白い犯罪映画だった。
こういう事があるから、映画はやめられない。


一つのダイヤを巡って、
男たちが右往左往。
やっと「見つけた!」と思えば、
そこにはなく、
また新たなステージへ(笑)。


場面は大きく分けて5つ。
博物館、
刑務所、
留置場、
廃屋、
銀行。


そのどれもが緊張感とコミカルな感じを合わせながら、
観る者を惹きつけて、
飽きさせない。
犯罪者のお話なのに、
本気で応援したくなる。


軽妙すぎて、
「あんな方法で脱獄できるなら、皆してる(笑)」と
思わないでもないけれど、
それはまぁ、ご愛嬌。


仲間の裏切りといった、
どうでもいい場面がないから、
安心して(?)犯罪だけを見守っていられるし、
イライラさせらる事もない。
女が絡んで、かき回される事もない。
(それ、重要(笑))


報酬もそれほど多くはなく、
それを4人で分けるのだから、
仕事に見合っていないとも思える。
私だったら、途中で抜けちゃいそう(笑)


タイトルが、ちょっと残念。
「ホット」も「ロック」も、
どっちも、映画に使われがちで、
少し経ったら、忘れるか、
他の映画と混同しそう。
こういう作品こそ、
印象に残る邦題を付ければいいのになぁ。


評価 ★★★★☆

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