SSブログ

「モテキ」 [映画]

moteki.jpg
〔2011年/日本〕


31歳の森山未來は、冴えない草食系男子。
今までのバイト生活から一念発起し、
リリー・フランキーが経営するニュースサイトの
採用試験を受け、
あるゴタゴタがきっかけで合格する。


ツイッターで仕事の愚痴をつぶやいた所、
見知らぬ男性から返信があり、
その後、意気投合した2人は飲みに行く事に。


ところが、待ち合わせ場所に現れたのは、
森山好みの、なんとも可愛い長沢まさみ。
男だと思っていたのは、森山の勘違いだったのだ。


その後も、長沢と頻繁に会うようになった森山は、
すっかり彼女に惚れてしまうが、
「恋人がいる」と言う彼女に、
あと一歩踏み込む事ができない。


ある日の飲み会に、
長沢は、友人の麻生久美子を連れてくる。
森山は麻生とも親しくなり、
何度か会ったのち、
彼女から愛の告白をされ・・・。





森山未來って、なんだか好きだなぁ、
懐かしい感じがする、と思いながら観ていたら、
そっか、「苦役列車」で北町貫多の役をしたからだ、
と思い至った。


「苦役列車」のキャッチコピー、
“友ナシ、金ナシ、女ナシ”って、
そのまま、この映画にも当てはまるじゃないか(笑)。
彼って、そういった役が似合うのかしら。


で、今までモテなかった草食系男子が、
突然モテ始めるという本作。
でも、どう?
実際には、特別モテてはいないよね(笑)。
本気で告白してきたのは麻生久美子だけで、
長沢まさみには恋人がいるし、
仲里依紗は、ガールズバーのホステスと客という関係だけだし、
真木よう子に至っては、ただの上司。


それでも、女っ気が全く無かった頃に比べれば、
全然マシか。
とにかく森山のテンションの高さと、
心の内を語るナレーションに笑える。
以前書いた、「アフロ田中」も同じような演出だったけれど、
男の子って、本当にあんな事考えてるんだ、と思うと、
可笑しくてたまらない。


それから、麻生久美子が号泣する場面、
ここは笑っていいんだよね?と、ちょっと迷った(笑)。
彼女は森山に「重い」と言われ、
ぐちゃぐちゃの泣き顔で、
「私の悪い所は直す、趣味も合わせる」みたいな事を言って、
ますます森山をドン引きさせる。
「そ、それが駄目なんじゃないの?」と観ているこちらは思ったけれど、
男と女は、絶対に相性だ。
そんな彼女を可愛いと思う男だっているはず。
出会えるかどうかの問題であって。


その麻生久美子、
“一人カラオケ”が趣味で、しょっちゅう行くと言う。
実は私も歌が好きで、
無性にカラオケに行きたくなる瞬間がある。
でも、その瞬間に必ずしも友人が一緒というわけではないし、
一人カラオケは未体験。
やってみたいと思う気持ちはあるけれど、
機会もないまま、今日まできてしまった。
どうなんでしょ、一人カラオケ。


他にも、音楽的要素が多くて、
画面が突然、カラオケ風になったり、
森山がPerfumeと踊り出したりと、
娯楽作として面白い。


コミックが原作という事で、
それがテレビドラマとなり、
そして映画になった、という事だそうだ。
ドラマのDVDもレンタルされているようなので、
今度観てみようかな。


評価 ★★★☆☆

nice!(29)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画