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「エージェント:ライアン」 [映画]

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〔2014年/アメリカ〕


海兵隊員として赴いたアフガニスタンで攻撃され、
重傷を負ったジャック・ライアン(クリス・パイン)は、
再起不能かと思われたが、
強い精神力でリハビリに耐え、
健康な体を取り戻す。


そんな彼に目を付けたCIAのハーパー(ケヴィン・コスナー)は、
情報分析アナリストとしてスカウトする。
CIAという身分を隠したまま
ウォール街の銀行に就職し、
そして、世界恐慌を狙うテロ組織の動きをキャッチするというのが
ライアンへの指令だ。


銀行員として平穏を装いながらも、
ある日ライアンは、
ロシア投資会社が不信な動きをした事に気付き、
ハーパーに報告する。


するとハーパーは、ライアンをロシア行きを命じる。
CIAとはいえ、
銀行での潜入捜査しかした事のないライアンは戸惑い、
また、
入院中に知り合い、今は同棲しているキャシー(キーラ・ナイトレイ)からは
浮気を疑われ、
身分を隠している彼は、
その説明にも苦慮する・・・。





今まで、
アレック・ボールドウィン、
ハリソン・フォード、
ベン・アフレックが演じてきた、
ジャック・ライアン役だけれど、
本作はクリス・パイン。


それほどシャープなイメージのないパインだけれど、
逆にその初々しさがいいのかも。
デスクワークしかした事のない彼が、
いきなり現場に行かされて、
「ぼ、僕はどうしたら・・・」という感じが
よく出ていた。


しかも、行き先がロシアというのが、
余計に不安を煽る。
勝手なイメージだけれど、
なんだかロシアって、
得体が知れないというか、怖い印象が、
21世紀になった今でも私の中では拭えずにいるから、
彼の気持ちに同化してしまう。
(ごめんなさい、ロシアが嫌いなわけではないです。
きっと実際行けば、良い国なんだろうと思います)


そして、キーラ・ナイトレイ扮する、
ライアンの恋人キャシー。
彼女は、ライアンがCIAとは知らないもんだから、
彼の態度に、何か腑に落ちないものを感じている。


で、ロシアでライアンが泊まっているホテルルームに、
なぜか来ている。
「来ちゃった(てへ♪)」って感じで(笑)。


これが本当に銀行の出張だったら、
どんなにか楽しいだろうね。
恋人と異国で過ごす数日間。
仕事だから、いつも一緒にはいられないけど、
おそらく、社内規則に反しているだろうし、
返ってそのスリルで余計に盛り上がりそう(笑)。


でも、もちろん、
CIAのエージェントであるライアンは、
そんなわけにはいかない。
その先は、想像通り、キャシーを巻き込んで、
ロシアで大暴れ(笑)。


そういえば、とても興味深い場面があった。
まだアメリカにいる時、
ライアンのズボンのポケットを探っていたキャシーが、
映画の半券を見つける。
それはライアンが書類の受け渡しをするために入った、
いわば、映画館を利用しただけなのだけれど、
そのタイトルが、古いモノクロの「私は殺される」というもので。


うーん、面白そう。
映画の中で、まだ未見の映画を観ると、
いつも、「観なくちゃ」と思うんだけど、
これは特に惹かれた。
なんだか私好みな気がする、
って、観てみないと分からないけど(笑)。


クリス・パインのライアンは、
この先も作られるんだろうか。
その時は、キーラ・ナイトレイも、
もちろんセット販売よね(笑)。


評価 ★★★☆☆

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