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「カックン超特急」 [映画]

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〔1959年/日本〕


トラック運転手の平助(由利徹)と、
彼の助手・信吉(南利明)のコンビは、
ある日、所長から東京行き特急便の
仕事を任され、
さらに給料まで上がると知らされ、大喜び。


平助が家に帰ってそれを女房・あき(花岡菊子)に告げると、
彼女も大喜び。
ささやかな祝杯をあげる。
信吉の恋人・邦枝(池内淳子)も喜んでくれた。


翌日、出発するトラックに、
なぜか邦枝が乗り込んできた。
信吉が、ついでだから実家に送ってやると、
約束したのだ。
イチャつく信吉と邦枝に、
平助は当てられっぱなし。


その後も、身投げか?と思われる女と遭遇したり、
ヒッチハイクの美女軍団に食い逃げされたりと、
散々な目に。


そんなこんなで時間ばかり食って、
荷物を待っている先方は怒り心頭。


やっと着いた荷物の届け先は映画の撮影所だった。
平助がトラックから降りると、
なぜかスタッフが平助を映画のセットに連れていった。
平助は、スター・由利徹(本人二役)にソックリだったため、
間違えられたのだ。


かくして平助は映画、「国定忠治」に出演する事になり・・・。





なんとも馬鹿馬鹿しいコメディだけれど、
あはは~と観てしまう。


由利徹さんて、
なんて面白いんだろう。
この映画も、
そして、他の殆どの作品を観ても、
いつもエロ全開で、
でもなぜか不快ではなく、笑っちゃう。


それは楽屋でも同じだったそうで、
彼がエロトークを始めると、
周囲の女性たちは、
嫌がるどころか、
もっと話してほしいとせがんだそうだ(笑)。


これは誰にでもできる芸当ではない。
セクハラは、
「何をされたか」ではなく、
「誰にされたか」が問題だと言われるけれど、
その典型的な例であろう。


この映画でも、
トラブルの全ては女絡みという、
由利さんらしいお話し。


なんと彼は、13歳の時に今の女房を妊娠させ、
家庭を持ったという早熟っぷりで、
38歳にして、25歳の息子がいるという設定。
その息子にまで、女の子をひっかける手ほどきをする始末(笑)。


彼のコテコテの東北弁が素晴らしい。
朴訥で、のんびりした感じが、
なんだか心を許してしまう。
東北弁の詐欺師には騙されやすいというのも、
分からないではない気がする。


信吉の恋人が池内淳子さんだと、
これを書き始めて知って、ビックリ。
綺麗な人だとは思ったけれど、
全然気付かなかった。
今、その場面だけ見直したけど、
やっぱりご本人。
信吉とイチャイチャイチャイチャ、
私の知っている大女優の池内さんとは
別人のようだったわ(笑)。


評価 ★★★☆☆

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