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「ゾンビ ディレクターズカット完全版」 [映画]

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〔1978年/アメリカ〕


アメリカ国内では、
死者が生き返るという不可思議な現象が起き、
人々はパニックに陥っていた。


「ゾンビ」と呼ばれるこの生き物は、
人間の肉を好み、
ゾンビに噛まれた人間もまた、
ゾンビになってしまうのだ。


テレビ局に勤務するデイヴィッド・エンゲと、
彼の恋人・ゲイラン・ロス、
そして、SWAT隊員の
スコット・H・ラインガーとケン・フォーリーの4人は、
ゾンビから逃れる為に乗ったヘリコプターで、
郊外のショッピングモールに辿り着く。


モール内のゾンビを一掃し、
食料と武器を確保した4人だが、
ゾンビに襲われたラインガーがゾンビになってしまい、
フォーリーは彼を殺さざるを得ない事態となる。
その後は3人で、
しばらくの間、平穏な日々を過ごす。


しかし、生き残っていた暴走族たちが乱入、
人間同士が殺し合う事態になってしまう・・・。





統計を取ったわけではないけれど、
無数にあるホラー映画の中でも、
ゾンビが出てくる作品が一番多いのではないかというくらい、
ゾンビ映画って、よく目にする。


シリアスなもの、コメディタッチのもの、
動きが早いの、遅いの、
そして、ゾンビになった理由も、
病気やら、薬やら、霊的なものやら、
とにかく、上げていけばキリがない。


そんな無数にある現在のゾンビ映画の
元祖とも言われているのが、
本作の監督・ジョージ・A・ロメロの、
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」で、
主人公の女性が、墓場でゾンビの襲われる内容だったと
記憶している。


そして本作は、ロメロ監督のゾンビ物第2弾という事だ。
とにかく色々なバージョンが存在するらしく、
このディレクターズカット版は139分と多少長い。
そして、映画におけるゾンビ像を確立した、
記念碑的作品でもあるという。


生き残った人間が、
ショッピングモールに辿り着くという設定が、
とても面白くて、いいと思った。


ここなら食料が沢山ある。
当分の間、生きているという安心感。
けれど、外はゾンビだらけ。
死ぬまでここから出らないのかという不安。


だから、外部から暴走族集団が襲ってきたのには、
ちょっとビックリ。
敵はゾンビではなく、
人間という事もあり得るんだなぁ、
生き残った者同士、
仲良くやろうとは思わない人々もいるんだなぁ、と。


それから、本気で、
自分がショッピングモールで一生暮らすとしたらと、
考えちゃったよ(笑)。
食料は足りるのか、
まずは腐りやすいものから食べなくては、とか、
そのうち電気も水道も止まっちゃうだろうし、
そうなったら、トイレはどうなるんだろう、とか、
家族や恋人や友人が一緒だとしても、
毎日顔を突き合わせていたら、ストレス溜まるだろうな、とか。


このような架空のホラー映画に、
何もそんなに
真剣になる事ないんだけどさ(笑)。


評価 ★★★☆☆

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