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「マイヤーリング」 [映画]

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〔1957年/アメリカ〕


オーストリア帝国の皇太子ルドルフ(メル・ファーラー)は、
保守的な父と考えが合わず、
衝突が絶えない。


しかし、自分の立場上、
仕方なく、父が決めた相手と結婚する。


そんな結婚生活が上手くいくはずもなく、
ルドルフは、複数の女と浮名を流す遊び人として、
名を馳せていた。


しかしある日、気まぐれに出掛けた遊園地で、
男爵令嬢・マリー(オードリー・ヘプバーン)と知り合い、
彼女の愛らしさに目を奪われる。


その後、再会した2人は、
お互いの気持ちを確認し合い、
なんとか結婚を、と望む。
しかし、ルドルフがローマ法王に申請した離婚は認められず、
2人は引き離され、
マリーは伯父の家にやられてしまう。


2人の運命は・・・。





本作は、オードリー・ヘプバーンが、
1957年にアメリカのテレビで主演したドラマだそうで、
長く、フィルムが無いと思われていた作品なのだそうだ。


そんな「幻の作品」のフィルムが復元され、
(技術的な説明を読んだけれど、よく分からなかった)
劇場公開されるに至ったらしい。


なんと、このドラマは生放送だったそうで、
アメリカでの放映も、たった1度という貴重なものらしく、
当時のテレビドラマの記録としても珍しい。


あの永遠のスターであるオードリーが、
テレビの生ドラマに出ていたなんて、
今思うと凄い事だ。
しかも、デビュー直後ならともかく、
「ローマの休日」や「麗しのサブリナ」でスターになった後よ!
同じ年には、「昼下がりの情事」と「パリの恋人」が
公開されているようだから、
ますます凄いと感じる。


オードリーと恋に落ちる相手役は、
彼女とは私生活でも夫婦だったメル・ファーラー。
オードリーの相手としては、
それほどハンサムな人じゃないけど・・・
・・・って、いけないいけない。
男はルックスじゃないものね。
彼女の心を捕らえる、
何か素晴らしいものを持ったかたなのだと想像する。


日本でも、黒柳徹子さんの著書、「トットチャンネル」で、
テレビ放送黎明期の生番組について書かれた箇所があるので、
それと重ねてみても面白い。


内容については、
以前、このブログでも書いた、
「うたかたの戀」という映画と、
展開が殆ど同じ。
というか、史実らしいから、
同じなのが当たり前か。


まぁ、作品の出来はともかく、
オードリーの幻の作品を観られた事が満足。


評価 ★★★☆☆

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