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「オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主」 [映画]

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〔2013年/アメリカ〕


ダイナーでコックをする20歳の青年・オッド・トーマス(アントン・イェルチン)は、
死者の霊が見えるという能力の持ち主。
喋れない死者から何かを訴えられると、
放ってはおけず、
何らかのアクションを起こさずにはいられない。


オッドの能力を知っているのは、
警察署長のワイアット(ウィレム・デフォー)と
恋人のストーミー(アディソン・ティムリン)だけだが、
2人は彼のよき理解者だ。


ある日、彼は、自分のダイナーに、
“ボダッハ”と彼が呼んでいる死神が、
多数現れるのを見る。
“ボダッハ”の数が多ければ多いほど、
死者の数も多くなるのだ。


さらに彼は、怪しい男・ボブ(シュラー・ヘンズリー)の存在に気付き、
彼の家に侵入する。


また、友人・ヴァイオラが見たという悪夢が正夢になると感じた彼は、
無差別大量殺人を予見、
それを阻止すべく立ち上がる・・・。




思っていたより悪くはない。
20歳の主人公・オッド・トーマスが、
何をするにも一所懸命な姿に好感が持てる。


彼は、弱者を放ってはおかない。
たとえそれが、すでに死んでいる人間でも。
殺された女の子から、訴えかけるような目をされれば、
犯人を見つけて、大立ち回り。
そんな時いつも、
周囲に迷惑を掛けてしまうようで、
ワイアットからの注意も日常茶飯事なのが窺える。


でも、このワイアットとの関係もいい。
オッドの事をよく理解してくれているワイアットは、
彼を家に招いたりして、良くしてくれる。
もちろん、オッドのおかげで、
殺人犯を逮捕できるのだから、
持ちつ持たれつという部分もあるけれども。


オッドは気になる事があると、
時間に関係なく、ワイアットに連絡してくる。
なぜか、それがいつも、
ワイアットが妻とイチャイチャしている時というのが可笑しい。
妻が怒るんじゃ?と思ったけれど、
そのような事はなかった。
よほど信頼されているのだろう(笑)。


このような架空の物語に、
自分を当てはめて考えるのは変だけれども、
無差別大量殺人が起こる事を、
私が予め知ったとしたらどうするだろうと考えた。
できる限りの事はするけれども、
当日の、その場所その時間に、
近付く事はできないような気がする。


騒げば自分の能力を知られてしまう事になるし、
せいぜい、自分にとって大切な人たちに、
その日はそこに行かないようにと言うのが精一杯で。


ラストがショック。
終わりそうで終わらないから、
なぜだろうと思っていたら。
あの終わりは切なすぎる・・・。


評価 ★★★☆☆
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