「カノジョは嘘を愛しすぎてる」

〔2013年/日本〕


今や若者たちの間で大人気となった
ロックバンド、“CRUDE PLAY”も、
元々は幼馴染の4人、
小笠原秋(佐藤健)、
坂口瞬(三浦翔平)、
大野薫(水田航生)、
矢崎哲平(浅香航大)が高校時代に組んだものだった。


しかし、デビューの直前、
音楽プロデューサー・高樹総一郎(反町隆史)の
音楽への姿勢に耐え切れなくなった小笠原が脱退、
彼の代わりに篠原心也(窪田正孝)が加入し、
現在に至っている。


小笠原は、表舞台には顔を出さず、
“CRUDE PLAY”の曲のクリエイター“AKI”として
バンド活動に関わる。
彼の作る曲は聞く者の心を捕え、
天才とも呼ばれていたが、
彼自身は、日々の空しさに苛まれ、
悩み続けている。


そんなある日、小笠原は1人の女子高生と出会う。
小枝理子(大原櫻子)と名乗る少女は、
“CRUDE PLAY”の大ファンであり、
また、“AKI”の作る曲に心酔していた。
そんな彼女に小笠原は、
自分の正体を隠し、付き合い始めるのだった。


理子は、友人と3人でバンドを組み、
路上パフォーマンスをしていたが、
そんな彼女に目を付けたのが、
偶然にも高樹で、
理子はプロ歌手としてデビューする事になる・・・。





少女漫画だねぇ。
少女漫画だけど(笑)。


映画化されるくらいだから、
コミックの方も人気なのでしょうね。
まぁ、分からなくもないけれど。
知り合った年上のイケメンが、
フリーターだと思っていたら、
実は自分の大好きなバンドのクリエイターで、
自分を愛してくれて、
自分もデビューが決まって、
そして、事実を知る・・・、って、
私が高校生だったら夢中になっていたと思うわ(笑)。


大原櫻子は、オーディションで理子役が決まり、
デビューしたそうだ。
劇中、反町隆史扮するプロデューサーが、
「美人が失恋ソングを歌っても反感を買うだけ。
　普通の子がいい」みたいな事を言って、
理子を見出すのだけれど、
たしかに、大原サンのルックスは、
庶民的といえば、庶民的だ。


コミックでもそんな感じなのかな。
そうだとしたら、
そこがまた読者の共感を呼ぶのだろうか。
ただ、この映画に限っていえば、
佐藤健くんと大原サンの質感が違う気がしたんだけど。
男と女って、
質感が大事だと思うんだけどな。
この2人だと佐藤君の方が綺麗に見えるし。
（ごめんなさい）


ただ、理子のバンド仲間から、
佐藤君は、「オヤジじゃん」と言われていたわ(笑)。
高校生にはそう見えるのも分かるけどね。
私だって高校時代は、
20代がとてつもなく大人に見えたもの。


“CRUDE PLAY”のライヴシーンは、
とっても良い。
久し振りにライヴに行きたくなる。
それから、芸能界の裏側を垣間見られたのも面白い。
「熱愛発覚」なんて、
宣伝の為に故意に流す噂なんだなぁ、とか。


あーあ、
そんな事を面白がってないで、
この手の映画の恋愛部分に感動したいよ(笑)。


評価　★★★☆☆