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「ブリングリング」 [映画]

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〔2013年/アメリカ〕


ロサンゼルスの高級住宅が並ぶ地区。


ここの学校に転校してきた、
マーク(イズラエル・ブルサール)は、
初日から、ダサいと馬鹿にされ、
親切にしてくれたのは、レベッカ(ケイティ・チャン)だけ。


レベッカと意気投合したマークは、
初めてできた親友に心躍る。


ある日、あのパリス・ヒルトンが、
ラスベガスでパーティを開くと知った2人は、
留守を狙ってパリスの邸宅に侵入、
部屋を見て回り、
高価な品々に驚き、
そしてそれを盗む。


2人の「お遊び」を知った、
レベッカの友人たち、
ニッキー(エマ・ワトソン)とサム(タイッサ・ファーミガ)の姉妹と、
クロエ(クレア・ジュリアン)が、
仲間に加わり、
行動はエスカレートしてゆく。


セレブの情報を調べては、
留守宅に侵入し、
はしゃぎ、盗みを繰り返す。
見つかりっこないと、
次第に大胆になる5人だったが・・・。





セレブの邸宅に忍び込んでは、
盗みを繰り返していたティーンの集団の、
きっかけから、終わりまでを描いた物語。
なんとこれは実話なのだそうだ。


今、映画の細部を思い出しながらこれを書いているけれど、
非常識を覚悟で言うなら、
自他ともに認めるミーハーな私は、
ちょっと心ときめいちゃった事を否定できない(笑)。
(いい年して、いい加減にしろって話だけど)


というのも、
ここに出てくるパリス・ヒルトンの豪邸は、
本当に彼女の家なのだそうで、
普段は特別パリスに興味があるわけじゃないくせに、
お家の中があんな風に映れば、
やっぱり「うわー」と思ってしまう。
もちろん、
不法侵入も、泥棒も、絶対にしてはいけない事だけれど、
セレブの豪邸の中を見てみたいって気持ちは否めない。
ご本人の許可があったら、
私だって入ってみたい。


私は物欲はそれほど無いから、
ブランド物を持ち帰りたいとは、
あまり思わないけど、
オシャレしたい年頃の高校生の彼らにしたら、
それは宝の山に見えたのでしょうね。


それにしても、
セレブの家に、あんなに簡単に入れる事に驚いた。
勝手に入っても、
防犯ベルが鳴るわけでもないし、
警備の人もいない、完全な無人で。


この映画では、
若者たちは、ネットでセレブの住所を調べていたけれど、
セレブの方も、特別家を隠すという意識もないように思われる。


というのも、
ハリウッドのチャイニーズシアターの前からは、
「ビバリーヒルズのセレブのお宅巡りツアー」というのがあり、
1時間おきくらいに、バスが出ている。
(実は数年前、それに乗った(笑))。


10人くらいが乗れる、屋根の無いバスで、
「右に見えるのは、トム・クルーズのお家、
 左に見えるのは、マイケル・ジャクソンのお家でございます」
みたいな解説を聞きながら、
(実際はもっと面白おかしくだけど)
ビバリーヒルズ内を回る、3時間くらいのツアー。


アメリカ人のお上りさん、
イギリス人のカップル、韓国人男性、
そして友人と私が、そのツアーの参加者だったと記憶している。
みんなウキウキしていた(笑)。


こんなツアーが公然とあるのだから、
セレブのお家を隠すなんてきっと無理。
セレブの方も、ヒルズ内を一日中バスが走っているのは
知っているはずだし。


もし、これを読んで下さっているかたの中に、
ミーハーで、スター大好きのかたがおられたら、
ぜひ行ってみてください。
きっと楽しめますので(笑)。


と、私の思い出はいいとして、


犯罪映画を観ていて、
「どうかこの犯人たちが捕まりませんように」と
犯人側に肩入れして、
完全犯罪を願う事も多くあるけど、
この映画に関しては、
「早く捕まってほしい」と思ったのも事実。


もうこれは感覚の問題。
理屈じゃなく、
駄目なものは駄目。
そうとしか言いようがない。


評価 ★★★☆☆

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