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「ウォールフラワー」 [映画]

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〔2013年/アメリカ〕


内気な少年・ローガン・ラーマンは、
高校生になったものの、
なかなか学校に馴染めず、
「卒業まであと○日」と、カウントダウンするような日々。


しかし、こんな事ではいけないと、
フットボールを観戦中、
思い切って、イケメン上級生・エズラ・ミラーの隣に座り、
話し掛けてみた。


意外にもミラーはラーマンを拒否する事なく受け入れ、
ミラーの義理の妹・エマ・ワトソンまで紹介してくれた。


かくしてラーマンは、
ミラーたちと親しく付き合うようになり、
灰色だった高校生活が一転、バラ色に。


その後も、様々な出来事があり、
ミラーとワトソンの卒業の日が近づくが・・・。





スティーヴン・チュボスキーという作家さんが、
自分で書いた小説を脚本家し、
そのまま監督までしちゃったという映画。


サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」みたいな感じかな。
といっても、「ライ麦畑~」は昔読んだきりで、
完全に理解したとも言い難いから、
あまりいい加減な事は言えないけど。


学校生活に馴染めない、
ローガン・ラーマンがいい。
とっても。


卒業まで1000日以上あるのに、
その日をカウントダウンしたくなる気持ちって、
結構私の中にもあるし、
実際、した事もある。
私の場合、苦手な上司の、
定年までの日数だったけど(笑)。


地味で、ウォールフラワー(壁の花)だったラーマンが、
エズラ・ミラーとエマ・ワトソン兄妹と
親しくなれたのはとても嬉しかったし、
それでも彼が、急にふんぞり返ったりしないのが
また謙虚でよろしい。


エマ・ワトソンが、
「ハリー・ポッター」の匂いを引きずらず、
ちゃんと役に徹していたのが嬉しい。
子役から大人の女優に移行する途中で、
失敗してしまう例も沢山ある中、
彼女は中々良い感じに、
成長している気がする。


ワトソンがデキシーズ・ミッドナイト・ランナーズの
「カモン・アイリーン」に合わせて踊る様子なんか、
もっとずっと観ていたいと思ったし、
車の荷台で両手を広げて風を受ける様子も、
青春時代の無防備な感じに溢れていて、
とてもいいシーンだった。
(危ないけどね(笑))


遊んでばかりでなく、
それなりにお勉強をしているらしい様子も、
なんだか好感が持てる。


舞台は1991年の設定だそうで、
ケータイもなく、
音楽はカセットテープ。
それでもそれが当たり前なら、
不自由とも思わなかった時代。
たった22年しか経っていないのに、
世の中はずいぶん変わってしまったような気がする。


評価 ★★★☆☆

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