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「飛べないアヒル」 [映画]

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〔1992年/アメリカ〕


弁護士・エミリオ・エステベスは傲慢で、
裁判で勝つためなら、どんな作戦も厭わない男。


そんな態度を上司から諌められた彼は、
帰り道、飲酒しながら車の運転をし、
捕まってしまう。


彼に課せられたのは、500時間の社会奉仕。
その内容とは、
少年アイスホッケーのコーチ。


実はエステベスは、
少年の頃、優秀なアイスホッケー選手だったのだ。
多大な期待を寄せられ、
ある試合でペナルティショットを打ったが、
パックはゴールのふちに当たり失敗、
コーチから見限られた悲しい思い出。
それが今の彼の性格を形作っているといってもよかった・・・。


エステベスは、
派遣されたホッケーチームの練習場に
出向いてビックリ。
選手は全員、寄せ集めの落ちこぼれ。
チームは、今まで一度も勝った事がない弱小。
見ただけでうんざり。


しかし、徐々に彼の心に火が付き、
“ダックス”と命名したチームは、
優勝を目指して動き始める・・・。





嫌々、少年スポーツチームのコーチになった男が、
次第に目覚め、
チームを優勝に導く・・・
まったく展開が読めるような、
よくあるお話しではあるけれど、
やっぱり観れば感動してしまう。


「がんばれ!ベアーズ」の
アイスホッケー版といえば間違いなく、
さらに、ディズニー映画らしく、
子どもたちがとても生き生きと描かれていて、
見ていて飽きない。


ホッケー心に火の付いたエミリオ・エステベスが、
少年たちを特訓する場面が珍しくて面白い。
彼は生卵をパックに見立てて、
割らないように、パスの練習をさせる。
実際のホッケーであのような事をするのかは分からないけれど、
ホッケーの練習風景を見る事などあまりないので、
興味深くて。


子どもたちのスケートが上手くて。
最初からスケートの出来る子役が選ばれたんだろうか。
それとも、決まってから特訓?


エステベスが、
子供たちの母親の1人と、
恋愛関係になって、
子どもたちの前でキスしたりするのが、
日本の映画とは、ちょっと違うところか。
日本でそのようなエピソードを盛り込んだら、
なんだか生々しくなってしまうだろうし、
よほど上手く作らないと、
「恋愛要素は必要なし!」と言われてしまう気がする。
お国柄の違いね。


ラストで、クイーンの「We are the Champions」が流れて、
めっちゃ気分が盛り上がる!
ありきたりだけど、
やっぱりスポーツチームが優勝した時、
これ以上に相応しい曲はないのではないかと思う。
大好き。


評価 ★★★☆☆

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