SSブログ

「キャリー」 [映画]

carrie.jpg
〔2013年/アメリカ〕


地味で、どこか暗い少女・キャリー(クロエ・グレース・モレッツ)は、
高校でも浮いた存在。


ある日、学校の更衣室で初潮を迎えたキャリーは、
パニックとなり、
女生徒たちから馬鹿にされ、
動画まで撮られてしまう。


彼女の母(ジュリアン・ムーア)は狂信的で、
性を極端に嫌い、
娘の成長をも邪悪なものと決めつける。
他の学友と同じでありたと願うキャリーにとって、
母は彼女の幸せを邪魔する存在のようだ。


更衣室での出来事を動画撮影した少女・クリスは、
その事を教師に叱責され、
プロムへの出席を禁止されてしまう。


一方、キャリーをいじめた事を後悔し始めた女生徒・スーは、
罪滅ぼしのため、
自分のボーイフレンド・トミーに、
プロムのパートナーにキャリーを誘ってやってほしいと懇願、
トミーもそれを承諾する。


学校の人気者、トミーに誘われ、夢心地のキャリー。
しかし、キャリーのせいでプロムに出られなくなったと
逆恨みするクリスは、
ある壮絶な仕返しを思い付き・・・。





1976年に、ブライアン・デ・パルマ監督、
シシー・スペイセク主演で映画化された、
ホラー映画「キャリー」のリメイク版。
比べれば、色々不満はあるだろうけど、
私は結構楽しめた。


ずいぶん前にビデオを観たので、
細かい事は忘れてしまったけれど、
大筋はほぼオリジナルと同じだと思う。


現代の高校生らしく、
ケータイや動画をフル利用というのが、
一番違う点かもしれない。


ホラー映画とはいえ、
内臓がぐちゃぐちゃするわけでも、
モンスターが出てくるわけでもないので、
一般映画とそう変わらない。
何より、
一番怖いのは、モンスターではなく、
人間だという思いを強く持つ。


オリジナルも、本作も、
キャリーへのいじめが辛くて。
多民族国家のアメリカは、
個性を重んじるんじゃないかなんて、
私も子供の頃は思ったものだけれど、
それは夢物語のようで、
やっぱり、みんなと違う子に対しては容赦ない。
いじめの無い国なんてありはしない。


キャリーの母親が、
なんであんなにも性を忌み嫌うのか、
宗教的素養のない私には、
完全に理解できず。
過去に乱暴されたとか、
そのような事も無さそうだし。
スティーブン・キングの原作を読めば分かるのだろうか。


映画的な説得力だけでいえば、
シシー・スペイセクの方がリアルかも。
本作のクロエちゃんは、可愛過ぎ。
あれじゃ、いじめられるような要素が少ない気がするわ(笑)。


それから、
オリジナルでも本作でも、
トミーの運命が個人的に不満(笑)。
あまり詳しくは書けないけれど。


評価 ★★★☆☆

nice!(27)  コメント(6)  トラックバック(1) 
共通テーマ:映画