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「11人のカウボーイ」 [映画]

11ninnocowboy.jpg
〔1971年/アメリカ〕


牧場主のジョン・ウェインは、
千頭を越える牛を町まで移送するため、
カウボーイを雇おうとするが、
近くの鉱山から金が出たとの噂が流れ、
男たちは皆、目の色を変えてそちらに行ってしまう。


ウェイン一人では、牛の移送はできない。
困り果てた彼は、
仕方なく、11人の少年に、
仕事を手伝ってもらう事にする。
11人は全員、15歳以下の子供だ。


無骨なウェインは、
少年たちに厳しく接し、
西部を生き抜く方法と知恵、
そして、本当の男らしさを教えてゆく。


ところが、そんな彼らの後を、
ピッタリと貼り付いてくる一味がいた。
牛泥棒を企むブルース・ダーンと、その手下たちだ。


ある夜、ダーンたちは
ついに姿を現した。
激しい争いになったウェインとダーン。
固唾を飲んで見守る少年たち。
そして、事態は思わぬ方向に・・・。





西部劇の大スター、ジョン・ウェインが、
11人もの少年たちと、
牛を追いながら長い旅をするという、
ちょっと珍しい映画。


ジョン・ウェインの映画の中でも、
終わりから数えて数本目の作品で、
これは私の勝手な憶測だけれど、
次世代を担う子どもたちに、
色々な物をバトンタッチするという、
そんな風に感じられてならなかった。


無骨で、優しい言葉もかけられないウェインは、
どうしても、少年たちに厳しく接してしまう。
そんな彼に反発する少年もいるけれど、
西部を生き抜くのに、
甘い考えは絶対通らないという、
ウェインの経験と知恵に、
少年たちが気付いてゆく過程がいい。


しかし、ラスト近くの展開には少し驚く。
日本とアメリカを比べる事はできないけれど、
復讐という行為の、
是非を考えさせられる。


別にこの映画が悪いとは思わない。
その国で生きてゆくためには、
その国のやり方がある。
ただちょっとビックリしただけ。
映画として観れば、面白い。


評価 ★★★☆☆

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