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「ダイアナ」 [映画]

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〔2013年/イギリス〕


1995年。イギリス。


チャールズ皇太子と別居して3年の、
皇太子妃・ダイアナ(ナオミ・ワッツ)は、
孤独な日々を送っていた。


ある日、知人の夫が心臓病で倒れ、
病院に駆け付けたダイアナは、
そこで、心臓外科医のハスナット・カーン(ナヴィーン・アンドリュース)と知り合い、
心惹かれる。


パキスタン人で、
謙虚で目立つ事の嫌いなハスナットは、
ダイアナとのデートでパパラッチに追いかけられるのを嫌がり、
ダイアナは、カツラを被って、
彼とジャズクラブの演奏を楽しむなど、
逢瀬を重ねる。


やっと離婚が成立し、
地雷撲滅運動など、
精力的に活動するダイアナ。


しかし、パパラッチの取材攻勢は、
ますます過激になり、
ついにハスナットの顔写真が、
新聞の一面に大きく載ってしまう・・・。





これはノンフィクション?
本当にこの映画のような出来事が、
あったのだろうか。


ダイアナさんの事は、
好きでも嫌いでもないので、
それほど多くの事は知らない。
世界一有名で、
世界一パパラッチの追いかけられる人という印象だけが、
とても強い。


彼女の恋人は、
亡くなった時一緒にいた、
ドディ・アルファイド氏だとばかり思っていたので、
こんな恋愛話があったとは意外で。
それとも、私が不勉強なだけで、
誰もが知っている事なんだろうか。


私が「フィクション?」と思ったのは、
ダイアナとハスナットの
2人きりのシーンがとても多い事。
「聞いてたのかよっ!」と言いたくなるような、
プライベートな会話の連続で、
ハスナットがネタとして売ったか、
盗聴されてでもいない限り、
想像で脚本が書かれているとしか思えない。


この、
彼女が本当に愛したのは唯一ハスナットだけ、
みたいな描かれ方だと、
一緒にいて亡くなった、
ドディ・アルファイドが気の毒な気がしないでもない。
ダイアナが、ハスナットを忘れる為、
そして、ハスナットに自分を忘れさせる為に、
パパラッチにわざと自分とドディの写真を撮らせる場面が
何度もある。
ドディは当て馬だったって事?


それから、ダイアナが、
何度も夜の街を1人で彷徨う場面に驚く。
本当の彼女はあんな風に、外に出ていたんだろうか。
その辺もよく分からない。


同じダイアナ妃の死を描いた映画なら、
エリザベス女王の立場からそれを見た、
「クィーン」の方が、私はずっと好きかな。


そして、それよりなにより、
私が一番気になるのは、
ダイアナでも、女王でもなく、
彼女の2人の息子たち。
めったに会えない、世界一有名な母が、
パパラッチに追いかけられる様を見せつけられ、
恋愛遍歴をマスコミを通して知らされ、
彼らはどんな気持ちだったのだろう。


この「ダイアナ」も「クィーン」も、
それがテーマではないので、
息子たちは数秒しか出てこないけれども。


評価 ★★★☆☆

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