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「裸で御免なさい」 [映画]

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〔1956年/フランス〕


ブリジット・バルドーは、
厳格な父に育てられたお嬢様。
けれど、家族に内緒で書いた官能小説が、
ベストセラーになってしまう。


さらには、その小説を父が愛読していたものだから大変。
怒る父を振り切り、列車に乗ったバルドーは、
パリで画家として成功している兄の家を目指す。


しかし、無一文の彼女は切符を持っていない。
危うく車掌にバレそうになったところを、
雑誌記者のダニエルに助けられ、事無きを得る。


パリに着いたバルドーは、
兄の家に行くが、その大きな屋敷に驚く。
兄は留守で、
お金の無い彼女は、
とりあえず、兄の家にあった本を売りに出すが、
なぜか大変な高額で引き取られる。


実は、兄は成功などしておらず、
バルザック博物館の守衛として働いているのだ。
バルドーが泊まったのは、その博物館であり、
売った本は、バルザックのサイン入り初版本だった。


お金を返さなければ、大変な事になる。
バルドーは賞金を得る為に、
ストリップのコンテストに、
ソフィアという名前で、仮面を被って出場するが、
そこへ恋仲になったダニエルが取材にやって来て・・・。





ブリジット・バルドー主演のコメディ。


とにかくコテコテのコントのような場面が続いて、
少し笑ってしまう。
まず、バルドーの書いた官能小説を、
厳格な父が愛読していたという冒頭から可笑しい。
そういったものは、
見知らぬ女が書いたから読めるのであって、
実の娘の作品だったら、
大抵の親は読む事はできないであろう(笑)。
案の定、父は、目を剥いて怒る。


パリに着いたバルドーが、
兄の家だと信じ込んで、
バルザック博物館に寝泊まりする様子も笑える。
バルドーは、展示してあるバルザックのガウンを着るなど、
やりたい放題。
しかも、翌日、兄のガイドで、観光客が館内を見学しに来る。
館内で、バルドーが我が物顔で暮らしているものだから、
観光客はビックリ(笑)。
もし、自分がその場にいたら、
バルドー込みで、展示なんだと思っちゃうかもしれないよ。
彼女があまりに自然すぎて。


ストリップの場面で、
バルドーはお嬢様らしく、
どうしても裸になる事ができない。


なので、カツラと仮面を付けるんだけど、
それがとっても受けて、優勝してしまう。
ダニエルがそんな彼女を口説いたものだから、
バルドーの頭の中は大混乱。


そりゃあそうだよね。
変装した自分に、自分の恋人が愛の告白なんかしてきたら、
自分は自分であるけど、
自分じゃないわけで、
怒っていいのか、なんなのか、わけわかんなくなる。


ダニエルも、
「バルドーとソフィアを足したような女の子がいればいいのに」と、
都合の良いことばかり言ってるし(笑)。


コンテストの本戦は、
バルドーの故郷で行われて、
なんと、父が審査員となる。
最後までドタバタだけど、
バルドーがとっても可愛くて、見入ってしまう。


評価 ★★★☆☆

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