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「リリー」 [映画]

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〔1953年/アメリカ〕


父を亡くした16歳のリリー(レスリー・キャロン)は、
父の友人を頼って、
フランスのある町にやって来る。


しかし、その友人も既に亡くなっていた。
途方に暮れる彼女だが、
カーニバルの一座に拾われ、
ウェイトレスの仕事に就く。


マジシャンのマーク(ジャン・ピエール・オーモン)に
恋をしてしまった彼女は、
仕事が手につかず、
危うくクビになりかけるが、
人形芝居小屋の人形に慰められる。


以来リリーは、人形との掛け合いで芝居をする事になり、
人気を得てゆく。
裏で人形を動かしているポール(メル・ファーラー)は、
次第にリリーを愛するようになるが、
戦争が原因で片足が不自由な彼は、
自分の気持ちを打ち明けられず、
リリーは彼を、“怖い人”としか見られずにいた。


ある日、マークは、
大きなホテルのショーに引き抜かれ、
カーニバル一座を去っていった。
しかも彼は既婚者だった事が判明。
ショックを受けたリリーは、
カーニバルを飛び出すが・・・。





レスリー・キャロンって、
面白い女優だなぁと思う。
彼女の作品は数本観ただけだから、
分かったような事は言えないけど、
なんというか、
大抵の西洋人から感じられるような
色気というものが全然無い。


この映画にしても、
16歳(実年齢は22歳)の女の子にしては、
幼い印象。
(もっと年を重ねてからの映画は、
大人な彼女が描かれているのだろうか)


でも、そこが良いのでしょうね。
彼女はこの映画で、
アカデミー賞にノミネートされ、
イギリスでは主演女優賞を獲ったそうだ。


恋していた男が、
実は不誠実で、
ぶっきらぼうだった男が、
実はいい人だったというのは、
よくあるお話だけれど、
そこに人形を絡めて、
可愛く作られている。


さらには、ラスト、
人形が人間になって、
リリーと踊り出すという、
ミュージカルっぽい作り。


観終われば、
心清らかになる(なった気がする?(笑))映画。


評価 ★★★☆☆

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