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「ミステリー・トレイン」 [映画]

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〔1989年/日本〕


<ファー・フロム・ヨコハマ>
列車に乗った日本人カップル・永瀬正敏と工藤夕貴は、
テネシー州のメンフィス駅の降り立つ。
メンフィスはエルビス・プレスリーの出身地で、
2人も音楽好きなようだ。
プレスリーがレコーディングしたスタジオに行くか、
住んでいた家に行くかで揉めている。


夜、通りにあるアーケードホテルにチェックインした2人は、
プレスリー一色の部屋で、
一夜を過ごす。


<ア・ゴースト>
メンフィスで夫が亡くなり、
遺体を引き取りに、イタリアからやって来たニコレッタ・ブラスキは、
商店で雑誌を売り付けられたり、
プレスリーの幽霊がらみの話で金を取られたりと散々だ。


泊まろうと入ったアーケードホテルのフロントで、
金が無くて困っている女・エリザベス・ブラッコと、
相部屋する事になり、
ブラッコの身の上話を聞く事になる。


<ロスト・イン・スペース>
メンフィスに住むイギリス人・ジョー・ストラマーは、
恋人エリザベス・ブラッコに逃げられ、酒場で荒れていた。
一緒にいた彼の友人・リック・アーヴァイルスは、
ブラッコの兄・スティーブン・ブシェミを呼び出し、
3人で酒屋に行く。


ところが、ちょっとしたはずみで、
ストラマーは酒屋の主人を銃で撃ってしまう。
慌てて逃げた3人は、
アーケードホテルに1泊するのだが・・・。





正直、何が言いたいのかよく分からない(笑)。
ジム・ジャームッシュ監督らしいといえば、
そうなんだろうけど。


この地球上にいる無数の人々は、
同じ時間を共有しながらも、
互いの存在を意識する事なく、
それぞれの人生を生きているって事なのだろうか。


メンフィスという町が、
とにかくプレスリー一色という所に驚いて、
面白くて、そして興味深かった。
通りには銅像があり、
ホテルの部屋には写真が飾られてあり、
そして、ラジオから流れるのはプレスリーの曲ばかり。


それって、今でも変わらないんだろうか。
そして、いつまで続くんだろう。
この映画の永瀬・工藤カップルだって、
全盛期のプレスリーを知っている世代ではないだろうし、
もう、そういった新しい世代を取り込むのは、
なかなか難しいだろう。
全盛期のプレスリーを知っている世代がいなくなったら、
自然と廃れていくのだろうか。


それにしても、
ウィキペディアで読むと、
プレスリーの人気って凄かったのね。
なんだか真剣に読んでしまった。


3つのお話しで、
どれが一番、というのはないけれど、
どの章も、主人公は異邦人というのが印象的。
人は遠くから来て、
また去ってゆく。
不思議な味わいの映画。


評価 ★★★☆☆

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