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「みんな元気」 [映画]

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〔2009年/アメリカ〕


ロバート・デ・ニーロは、定年退職し、
今はのんびり過ごす毎日。
妻には先立たれたが、
4人の子どもは、アメリカの各都市で、
活躍している。


デ・ニーロは子どもたちに帰省を促し、
彼らを歓迎するために、
高価な食材を買い、その日を楽しみにしている。
しかし、全員が忙しさを理由に直前で断ってくる。


それなら、こちらから訪ねて歩こう。
肺の病気で、飛行機は固く禁じられている彼は、
電車とバスと乗り継いで、
子どもたちの家にアポ無し訪問を開始する。


最初に、ニューヨーク在住の長男を訪ねるが、
留守のようだ。
何度電話しても出ない。
諦めてシカゴに住む長女・ケイト・ベッキンセールの家へ。
彼女は、それなりに裕福な暮らしをしているようではあるが、
しかし、夫とどこかギクシャクしているように見える。


次はデンバーに住む二男・サム・ロックウェル。
ロックウェルはオーケストラで指揮者をしていると聞いていたが、
実際は打楽器担当である事を知り、
失望の色を隠せないデ・ニーロ。


最後はラスベガスでダンサーをするドリュー・バリモア。
末っ子らしく、明るい彼女だが、
なぜか友人の赤ちゃんを預かっている。


子どもたち全員が、何か嘘をついている。
何か隠している。
長男はなぜ留守なんだ。
デ・ニーロは禁じられていた飛行機で自宅に向かう途中、
倒れてしまい・・・。





先日書いた、マルチェロ・マストロヤンニの、
同名映画のリメイク。
マストロヤンニの役を、
ロバート・デ・ニーロが演じていて、
他の出演者も豪華なのに、
何故か日本未公開のようだ。


そしてハリウッド映画らしく、
マストロヤンニ版ほど悲壮感がない。
子どもたちが自分の思うように育っていない事は
同じだけれど、そこはハリウッド。
どこか小奇麗で、大味で、
でも、とても分かり易い。


同じような感想になってしまうけど、
子どもは自分の思う通りになんかになりはしない。
絵に描いたようなエリートコースや、
その道で大成する人間なんて、
ほんの少数なわけで、
殆どの人間は、その他大勢なんだもの。


デ・ニーロは子どもに対して、
期待過度だったような様子が見て取れる。
だから、子どもたちは彼に本当の事が言えない。
母親には何でも打ち明けてきたのに、
彼にはそれができない。


子どもたちも悪い人間ではない。
デ・ニーロをそれなりに大切にしているし、
悪態ついたり、
邪険にするような事はしない。
それに、彼らがデ・ニーロに、
「長くは泊められない」と言うのには、
大きな理由があるのよ。


ラストはハリウッドらしくハッピー。
年を取ったら、
現実を受け入れて認めた方が、
楽なのかもしれない。


評価 ★★★☆☆