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「息子の結婚」 [映画]

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〔1958年/日本〕


ラピュタ阿佐ヶ谷の現在のテーマは、
「現代文学栄華館 昭和の流行作家たち PART2」

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大学生の川口浩は、
ロクに学校にも行かず、不良とつるむ日々。
今日も仲間とキャンプ場で、
他のグループと一悶着起こす。


さらに、警察から誘拐事件の参考人として連行され、
取り調べを受ける事になる。
疑いは晴れるが、
そんな彼の行状に、実業家の父親は怒るばかり。
川口は、ある理由から父を憎んでおり、
父もまた、「川口が怖い」と言う。
父の再婚相手は川口の理解者で、
何かと庇ってくれるのが救い。


キャンプ場で知り合った若尾文子から、
ジャズ喫茶での仕事を紹介され、
働き始める川口。
ある日、出演を拒んだ歌手の代わりにステージで歌うと、
拍手喝采を浴びてしまう。


一方、川口の同級生で、
真面目な川崎敬三は、
恋人・叶順子との結婚で困っていた。
叶の父親は医者で、
“生殖年齢”なる変な持論を展開するばかりなのだ。


川口と若尾、
そして、川崎と叶の恋はどうなるのか・・・。





シリアスなのかと思えば、
コメディのようでもある、
いろんな要素が詰め込まれた映画。
詰め込まれすぎて、あらすじを書くのも難しいわ(笑)。


浩様が反抗的で、
ずっと拗ねている。
実母の事で父親を恨んでいて、
それを引きずっているのだけれど、
その拗ねた顔も可愛くて、
見とれてしまう(笑)。


浩様がジャズ喫茶で2回も歌を披露するのが可笑しい。
劇中では、一応、「上手い」という設定になっているが、
お世辞にも上手いとは思えず(笑)、
本人も困っただろうと想像する。
そんな彼をうっとり見ているのは、
今、この劇場で私だけだろうなぁと思うと、
一人、笑ってしまう。


叶順子の父が唱える、
“生殖年齢”というのが、
男は女より、10年生殖機能が長いから、
娘は10歳年上の男と結婚しなければいけないという、
わけの分からない持論。
この父が、現代の熟女ブーム・年下男ブームを知ったら、
卒倒するだろう(笑)。


観客の爆笑を誘っていたのが、
北林谷栄さんの演技。
80歳のおばあさんの役なんだけど、
彼女の一言一言が可笑しくてたまらない。
私も80歳になったら、
あんなおばあさんになりたいな。


評価 ★★★☆☆

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