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「アドレナリン」 [映画]

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〔1996年/アメリカ〕


殺し屋・ジェイソン・ステイサムは、
自室で目覚めるが、
なぜか体がフラつき、上手く動けない。
その場にあったDVDを再生すると、
驚くべき記録がなされていた。
同業者のホセ・パブロ・カンティーロが、
中国製の毒物を、彼に注射していたのだ。


自分の症状を、電話で知り合いの医者に話すと、
「それは、脳内にアドレナリンを放出し続けなければ、死んでしまう薬だ」
と言われる。
アドレナリンを出すには、
常に動き回り、自分を興奮状態に追い込むしかない。


車を飛ばし、
刺激物を食べ、
医者から教わった、
アドレナリンを出す薬を求めて、
病院の薬局に行くステイサム。
しかし、警備員に追いかけられ、
病院内は大変な騒ぎに。


さらに、恋人・エイミー・スマートの命まで狙われていると
知ったステイサムは、
彼女の家へと急ぐ。
彼は助かる事ができるのか・・・。





ストーリーからも分かるように、
とにかくB級の有り得ない設定(笑)。
アドレナリンを出し続けなければ死ぬって、
誰が考えたのか、
凄いアイデアだわ(笑)。


ショッピングモールの中を、
車で走り回るジェイソン・ステイサム。
モール内はもうめちゃくちゃで、
警察がすぐに出動する。
警察に追われながら、
ホセ・パブロ・カンティーロを探して、
さらにエイミー・スマートを守らなくちゃならない彼は、
もう、忙しいったらありゃしない(笑)。


しかも、だ。
アドレナリンを放出させる一番の方法は、
自分を興奮させる事だと、
ステイサムはスマートと、とんでもない行為に出る。
エロビデオ以外で、
あんな場面、初めて観たわ(笑)。


もう絶対、
付き合い始めたばかりの恋人とか、
家族と一緒に観ちゃいけない映画だね(笑)。
気まずくなる度100%。
普通のアクション物だと思って借りてしまう人も沢山いそうだけど、
要注意(笑)。


最初から、
クワイエット・ライオットの「メタル・ヘルス」がかかったりして、
音楽がいい。
全体にへヴィメタが流れていて楽しめる。


ただ、たった一箇所、
「それは駄目でしょ」と思ったのが、
ステイサムが、アラブ系のタクシー運転手さんを車から引き摺り出して、
「この男はテロリストだ!アルカイダだ!」と叫んで、
道行く人が、運転手さんを取り押さえている間に、
そのタクシーを盗む場面。


なんか、物凄い偏見。
運転手さんが可哀相で見ていられなかった。
あの後、運転手さんは警察に連れていかれて、
色々調べられるんだよね、きっと。
せっかく面白い映画なのに、
本当に残念。


まぁ、もしこれが日本の映画で、
日本人の大半の人が「嫌いだ」と思っている国の人に
置き換えたら、
そこまで気の毒には思わないのかもしれないけど。
でも、善良な人を巻き込むのは良くないよね。
国と国の問題は、それだけ根が深いという事なんだろうけど。
(こんな映画で、そこまで真面目に考える必要もないんだけどね(笑))。


評価 ★★★☆☆

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