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「GSワンダーランド」 [映画]

GSwonderland.jpg
〔2008年/日本〕


1968年。
時代は空前のGSブーム。
レコード会社や芸能プロダクションは、
新しいバンド探しに躍起になっていた。


高校生マサオ(石田卓也)は、
学校より、ギターで日劇のステージに立ちたいとの夢を持ち、
ドラムのシュン(水嶋ヒロ)、ベースのケンタ(浅利陽介)の3人で
バンド・“ザ・ダイアモンズ”を結成する。


そんな彼らと偶然出会った、
プロダクションの社長・梶井(武田真治)。
“ザ・ダイアモンズ”をレコード会社に連れてゆくが、
メンバーにオルガン奏者がいないとダメだと言われ、
歌手志望の女の子・ミク(栗山千明)に、
男の扮装をさせ加入させる。


デビューはしたものの、レコードはさっぱり売れず、
困り果てる梶井とメンバー。
他人と同じ事をしていてはダメだ、
何か新しい、斬新なスタイルはないかと模索する中、
王子様風の衣装を着て、下半身はタイツ姿、
グループ名を“ザ・タイツメン”という、
なんとも珍妙なスタイルを考え出すが、これが大受け。
彼らはスターへの階段を昇りはじめる。


特に人気なのは、オルガンのミク。
女の子のような風貌が可愛いと、
女子たちから絶大な人気を得る。


しかし、ミクが女だという証拠写真を撮られてしまい、
彼らは窮地に追い込まれる・・・。





グループサウンズの時代をリアルでは知らないので、
本当にこんな感じだったのか、
全く別物と考えた方がいいのか、
私には判断できないけれど、
ネットで皆さまの感想を読んでいると、
感想は概ね好意的で、
あながち、おかしな内容というわけではないようだ。


最初、全く売れなかったメンバーが、
“ザ・タイツメン”になった途端、
いきなり売れっ子になる場面が好き。


女の子たちは、彼らが出てくるだけで、
黄色い歓声を上げ、
失神者続出。
(ファンの中には、三倉茉奈と佳奈がいる(笑))
そんな騒ぎに、一番途惑うのが、
当の本人たちというのが、なんとも可笑しい。
私もアイドルのライブは嫌いじゃないので、
その雰囲気はよく分かる。


それまでは恥ずかしいと思っていた衣装も、
人気が出れば、それも有りかと思ってしまうなど、
「勝てば官軍」という諺を思い浮かべてしまう。
(ちょっと違うか(笑))


男装した栗山千明が、とっても可愛い。
っていうか、どうしても男の子には見えない。
もし、本当にあんな可愛い、中性的な男の子がいたら、
私も絶対夢中になる(笑)。
女の子と分かったとしても、
嫌いになる事はないだろう。
宝塚的な感情で、ずっと応援していくような気がする。


当時の長髪の雰囲気を出す為か、
登場するバンドの若者たちの大半が、
カツラを被っているのが可笑しい。
ところで、髪はニセモノでも、
歌声はどうなんだろう。
石田卓也にしても、高岡蒼甫にしても、
みんなとても歌が上手い。
そうそう、栗山千明も。


レコード会社の社長役の岸部一徳が、
「タイガースて凄いんでしょ」みたいな事を言うのには笑った。
彼って、タイガースのメンバーだったんだよね。
絶妙の配役だと思ったな。


評価 ★★★☆☆

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