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「ロック・オブ・エイジズ」 [映画]

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〔2012年/アメリカ〕


1980年代。
ロック歌手になる夢を持って、
田舎からハリウッドに出てきたシェリー(ジュリアン・ハフ)は、
到着した早々、鞄を盗まれてしまう。


途方に暮れていた所を、
こちらもロックスターを夢見るドリュー(ディエゴ・ボネータ)に助けられ、
そのまま、彼の働くライヴハウス“バーボンルーム”で、
ウエイトレスとして働かせてもらう事になる。


愛し合うようになったシェリーとドリューは、
はたから見ても、可愛い、いいカップルだ。


そんなある日、
ロックバンド・「アーセナル」のボーカルで大スターの、
ステイシー・ジャックス(トム・クルーズ)が、
“バーボンルーム”でライヴを行う事になる。
ジャックスは、地位と名声に溺れ、
女と酒に明け暮れる日々だったが、
その人気には、翳りが見え始めていた。


ところが、ジャックスが“バーボンルーム”の楽屋から、
シェリーと出てきた姿を見たドリューは、
2人が関係したものと勘違い。
彼女に別れを告げてしまう・・・。





これはノれる。
ストーリー自体は、別にどうって事ないけれど、
ロックが好きなかただったら、絶対楽しめる。
(もちろん、好きでないかたも楽しめると思います)


なにせ、田舎から出てくる時、
シェリーがバスの中で突然歌いだすのが、
ナイトレンジャーの「シスター・クリスチャン」。
もうそこから、
心をぐっと掴まれた。
ナイトレンジャー大好き!


そう、この映画は、
よく巷で揶揄される、
登場人物たちが突然歌い出す系のミュージカル(笑)。
バスの中でも、他の乗客たちが、
順番に歌を引き継ぎながら、歌っておった(笑)。


トム・クルーズが主役かと思っていたのだけれど、
今回の彼は、
友情出演(という定義はよく分からないけれど)といった感じで、
それほど出番は多くない。
もしかしたら、そこに不満を持たれるかたもいるかもしれないけれど、
でも、出番は少なくても、
彼の存在感はやっぱり凄い。


初登場シーンの、彼の衣装が笑える。
女の私には書けないわ、ってくらい、
そりゃあ、もう、変なモノをつけて、
女をはべらせて、ベッドでダラダラ。
「彼もやる時はやってくれるなー」と、
嬉しいような気持ちで観ていたよ。


音楽の場面で、個人的に一番笑ったのは、
ロックを敵対視して、
糾弾する市長の妻・キャサリン・ゼタ・ジョーンズ率いる
おばちゃん軍団と、
ライブハウス側のヘビメタ集団とのぶつかり合い。


その時、両者が掛け合いで歌うのが、
スターシップの「シスコはロック・シティ」と、
トゥイステッド・シスターの「ウィア・ノット・ゴナ・テイク・イット」。
全く違うこの二曲が、
あんな風に掛け合いできる事に、感動を覚えたし、
すんごくノリノリだった。
現場のレポーターが、
間に入って、焦っちゃって、
モタモタモタモタする様子も爆笑だった。


さらには、この直後に、
キャサリン・ゼタ・ジョーンズのとんでもない過去が明らかになるという、
愉快な展開で、こちらは胸のつかえがスーっと取れた感じ(笑)。
キャサリン・ゼタ・ジョーンズは、
一時、体調が思わしくないとの噂を聞いたけれど、
これは完全復活と考えていいのだろうか。
大好きだから、これからもバンバン映画に出てほしいものだわ。


とんでもないといえば、
“バーボンルーム”のオーナー・アレック・ボールドウィンは、
とってもいいおじさんなんだけど、
彼にもある秘密がある事が分かる。
えっ!?そうだったの?って(笑)。


エンドロールの〆の曲が、
スコーピオンズの「ロック・ユー・ライク・ア・ハリケーン」!
大好きだー!
あぁ、なんてカッコいいんだ。


一緒に観た友人は、
すぐにHMVでサントラを買っておった。
よほど気に入ったらしい(笑)。
私も、もう一度観て、
音楽の場面を確認してみたいな。


評価 ★★★★☆

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