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「勝利者」 [映画]

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〔1957年/日本〕


ラピュタ阿佐ヶ谷で観た。

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元ボクサーの三橋達也は、
チャンピオンになれず、夢を諦めた過去があった。


現在は、婚約者・南田洋子の父のナイトクラブで、
支配人をしているが、
ボクシングへの思いを捨てきれず、
チャンピオンを育てる事に賭けていた。


ある日、三橋は、ボクシングの才能に溢れた
青年・石原裕次郎と知り合う。
石原を育ててみたいという思いに駆られた三橋は、
知り合いのトレーナー・殿山泰司に彼を預ける。


また、三橋は、
ナイトクラブの踊り子・北原三枝が、
バレリーナの夢を捨て田舎に帰る事を知り、
「自分が生活費を出すから、
バレエの勉強を続けなさい」と申し出る。


その後、石原と北原は知り合い、
親しくなってゆく。
ボクシングとバレエ、
それぞれの夢を叶えるためには、
寄り道は禁物。
三橋はそれを2人に言い渡す。


彼らの夢はどうなるのか・・・。




観ていて、何が可笑しいって、
三橋達也が北原三枝に、
生活費を出すのに、何の見返りも要求しない所(笑)。


彼が毎月出すと提示した金額は2万円。
現代に換算すると、
10倍として、20万円よ!
しかも、三橋自身が大金持ちならともかく、
彼は南田洋子の父から、
金を借りたりしている。
面白い男だなぁ。


しかも、彼はチャンピオンを育てる事に夢中で、
南田との結婚を、
いつまでも引き延ばす。
なんだかとっても都合がいいわ(笑)。


石原裕次郎と、北原三枝の場面はちょっとドキドキ。
実生活で、この3年後に2人は結婚するようだけれど、
裕次郎さんは、こういう人が好きだったんだと、
なんだか北原さんばかり見てしまう。
特別美人とは思わないけれど、
背がスッと高くて、
今でいうと、小雪みたいな感じかなと思う。


その北原さんが、
バレエを踊る場面がある。
おそらく、彼女にはバレエの素養がないのであろう。
途中からミュージカルのようになっていたのが、
ご愛嬌だった。


評価 ★★★☆☆

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