「プロフェシー」

〔2002年/アメリカ〕


ワシントンポストに勤務するリチャード・ギア。
クリスマスイブの夜、
彼と妻は、新しい家の購入を決め、
有頂天となるが、
帰り道、妻の運転する車が事故を起こす。


重傷を負った妻は、
なにやらおかしな事を話し、
ひどく怯える。
その後、彼女は亡くなるが、
入院中に彼女が残したノートには、
不気味な蛾のような絵が多数残されていた。


2年後。
妻を失ったショックから立ち直れないギアだったが、
仕事で気を紛らわせていた。
ある深夜、取材で出掛けた彼は、
目的地とは全く違う、
ウェスト・バージニア州ポイントプレザントに着いてしまう。


1時間で600キロも走行した事になり、
訝るギア。
さらに、ポイントプレザントでは、
数か月前から不可思議な事が起こっており、
真相を知るべく、ギア調査を始める。
すると、妻の死も何か関わりがある事が分かり・・・。





これはホラーになるのだろうか。
リチャード・ギアのホラーって記憶になくて、
ちょっと意外な組み合わせ。
ホラーに出ていても、
スカした演技は全く変わらない彼だけれど(笑)。


実話を基にしているという事だけれど、
結局、不思議な現象の正体は分からないまま。
なんだか実態がない。
その割に、“それ”は、
電話に出るのが大好き。
ギアとの接触も電話が多い。


何か、人智を超えた存在がこの世にあって、
“それ”が、これから先起こる事件を“予言”し、
で、それを自分がキャッチできるようになったとしても、
それを絶対口に出してはいけないという事だけは、
よく分かった。


過去に“それ”と接触した経験のある男に会うギア。
事前に事故を知った男は、
人々に避難するように勧告した所、
犯人として逮捕され、全てを失ったとギアに話す。


それはある意味、当然かもしれない。
未来の事は分からずに生きる、
それが人間だから。
予言は人を混乱させるだけだ。


ラスト、とても大きな事故が起こる。
これも実際にあった事だそうだ。
そこだけパニック映画のようで、
見入ってしまった。


評価　★★★☆☆