「闇を横切れ」 [映画]
〔1959年/日本〕
地方都市・玄海市では、一週間後に市長選を控え、
選挙運動が白熱していた。
そんな最中、連れ込みホテルで殺人事件が起こる。
殺されたのは、20歳くらいのストリッパー。
そして容疑者として逮捕されたのは、
なんと、市長選の候補者で、当選確実と言われている、
松本克平だった事から、世間は大騒ぎとなる。
しかし、松本は容疑を否認。
そして、この殺人に疑問を持ったのが、
駆け出し新聞記者の川口浩。
現場近くにいた、老巡査から、
顔に傷のある、怪しい風体の男を見たと聞いた川口は、
支局長の山村聡に相談。
山村は、川口が最も尊敬する人物で、
山村も川口を自分の後継者だと、可愛がっており、
やりたいように取材しろと、川口を励ます。
ところが川口の見つけてきた証人が、
なぜか次々殺されてしまう。
新聞社内にスパイがいると気付く浩様。
それは誰なのか。
そして、市長候補はなぜ、殺人犯に仕立てられたのか・・・。
久し振りに観た、川口浩様主演の映画。
映画のソフトを買う事は殆どないのだが、
この作品は買ってしまった。
レンタルにはなっていないようだし、
でも、一本でも多く浩様の映画を観ておきたい私としては、
もう、買う以外に手立てがなかったものだから(笑)。
でも、ジャケットがちょっと不満。
なんでこんなに真っ黒で、
浩様の写真が小さいんだ?
真っ黒なのは“闇”だから仕方ないとしても、
あの可愛い顔は、もっと大写しにしてほしいものだ(笑)。
浩様が熱血新聞記者を演じているのが可愛い。
山村聡をめっちゃ尊敬している様子も可愛い。
浩様は、山村の行き付けのバーで、
初対面の熟女マダムから、
「あら、可愛い坊やね」と言われ、
照れる様子もなく、その言葉を受け入れる。
山村のようになるにはまだまだ青い若輩者の自分は、
坊やと呼ばれても仕方ないのだと、ちゃんと自覚しているように。
事件は、汚職から賄賂から裏取引きから殺し屋まで出てきて、
ちょっと面倒くさい。
それから殺されたストリッパーと同居している、
これまたストリッパーの叶順子と浩様は、
いい仲になってしまう。
羨ましいような話だわ(笑)。
劇中、沢山の人が殺される。
市長選に絡んで、こんなに人が殺されたら、
日本中、大騒ぎになるだろうね(笑)。
評価 ★★★☆☆