「噂のモーガン夫妻」

〔2009年/アメリカ〕


ニューヨークで暮らすモーガン夫妻。
夫のポール（ヒュー・グラント）は弁護士、
妻のメリル（サラ・ジェシカ・パーカー）は不動産会社社長と、
経済的には恵まれており、
雑誌の表紙になるくらい、著名な2人でもあるが、
実は現在別居中。


メリルは、ポールが出張中に浮気した事が、
どうしても許せずにいるのだ。
ポールの方は未練たっぷりで、
メリルに連絡を寄越すのだが、
彼女の心は中々元には戻らない。


ある日、やっとの思いでメリルを食事に連れ出したポールだが、
その帰り道、
2人は殺人事件を目撃し、犯人の顔を見てしまう。


命を狙われた2人は、
警察の“証人保護プログラム”を施行され、
行先を教えてもらえぬまま、飛行機に乗せられる。


着いた場所は、ワイオミング州。
ニューヨークで生まれ育った2人にとって、
同じアメリカとはいえ、
その町の見るもの全てがカルチャーショック。


そんな環境の中、2人は愛を取り戻せるのか・・・。





殺人事件を目撃した夫婦という内容だが、
サスペンスな要素は殆どなく、
あるのは、ユルい夫婦の再生物語。


ちょっとした小ネタが、
爆笑とはいかないまでも、
軽く笑える。


マンハッタンのメリルの部屋に殺し屋がやってきて、
彼女は窓から隣の部屋に移ろうとするのだけれど、
そこは高層マンション。
向かいのマンションから、
子供を含む家族4人が、
それを見ている構図とか。


あと、ワイオミングで、
2人が大きな熊に遭遇する場面。
メリルは自分だけ家に入っちゃって、
1人熊と対峙するポール(笑)。
知らなかったけど、
熊に遭遇したら、目を合わせちゃいけないそうだ。
目を合わさずに、優しく語りかけろと、
メリルが読む注意書きに書いてある。
今後、私がそのような目に遭うかどうかは分からないけど、
一応、覚えておこう(笑)。


夫婦は、大したきっかけもないのに、
自然に元の形に戻ってゆく。
ところが、メリルがポールに、ある告白をしたせいで、
また険悪な空気になってしまう。


いつも思うけど、
こういう告白ってどうなんだろうね。
愛する人に隠し事をするのは辛いけど、
墓場まで持って行った方がいいんじゃないかと思う事もある。


私はヒュー・グラントが好きだから、
それなりに楽しめた。
ちょっと前までは、まだ「お兄さん」と言ってもいいかなと
思っていたけれど、
この映画では、すっかり「おじさん」になってたけど(笑)。


評価　★★★☆☆