「ウェルカム！ヘヴン 」

〔2001年/スペイン・フランス・イタリア〕


悪人で溢れているこの現代社会、
天国へ昇る人間が激減、
天国は財政難で喘いでいる。


片や地獄は過密状態で、
天国を凌駕する勢い。
天国は危機感を募らせる。


そんなある日、あるボクサーの母親から、
「息子の魂を救ってほしい」との願いが天国に届く。
彼の救済こそ、天国を救う道と、
天国は、美しい使者ビクトリア・アブリルを、
ボクサーの妻として送り込む。


地獄も負けてはいない。
ボクサーの従姉妹として、
これまた魅力的なペネロペ・クルスを派遣させ、
ボクサーの家に居候するように仕向ける。


同じ家に住む事になった天国と地獄の使者は、
ボクサーを挟んでバトルを繰り広げる事になるが・・・。





ガエル・ガルシア・ベルナルが目的で借りたのだが、
彼は、地獄の作戦部長役というだけで、
それほど出番は無かった。


でも、ガッカリはしなかった。
ペネロペ・クルスの魅力で、
映像に夢中になってしまう。


とにかくペネロペがカッコいい。
この映画の彼女は、
お色気場面は全く無く、
男との絡みも、一度も無い。
（その理由はあとで分かるのだけれど）
特に、黒いパンツスーツを着た彼女の佇まいには、
女の私でも、惚れ惚れしてしまう男前っぷり。


「ボルベール」の時も思ったけれど、
彼女は何も男と絡まなくたって、
ヌードにならなくたって、
十分にやっていける力を持った女優だと思う。


現在の彼女の夫である、
ハビエル・バルデムが、
ある意外な役で、
ラスト、写真だけの出演をしていて笑った。


ストーリーも、こうやって書くだけだと荒唐無稽に感じられるが、
それなりに面白い。


自分は天国に行くのか、
地獄に行くのかと考えてみたけれど、
やっぱり地獄かなぁと思うよ(笑)。
でもガエルみたいな人がいるなら、
それでもいいや(笑)。


評価　★★★☆☆