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◆おしまいのデート◆ [本]


おしまいのデート

おしまいのデート

  • 作者: 瀬尾 まいこ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2011/01/26
  • メディア: 単行本


これはいい本。
胸が締め付けられる。


5つの短編からなる本作。
タイトル通り、どれも“最後のデート”が描かれている。
ただ、デートといっても、
普通に想像する男女のそれではなくて、
おじいちゃんと孫娘だったり、
高校の老教師と男子生徒だったり、
男子高校生の二人だったりと、
デートとは、恋愛中の二人だけの言葉じゃないんだよ、と、
そんな内容。


読み始めた時から、
“おしまい”と分かっているから、
それが切なくてたまらない。
読んでいるこちらは、
ただ、主人公の二人にどのような終わりが訪れるのか、
知りたいのは、その点だけになってしまう。


最後って、本当に悲しい言葉だ。
人には様々な事情があり、
どんな形にせよ、
必ず別れがやってくる。
それをあらためて思い知らされた感じ。


一番泣けたのは、
「ランクアップ丼」。
悲しい別れが胸を突く。

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