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「ドンファン」 [映画]

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〔1995年/アメリカ〕


現代。ニューヨーク。
ある夜、若い男がホテルのレストランに入ってきた。
恋人と待ち合わせしているらしき女に近づき、
巧みな言葉で部屋に誘い、
最高の恍惚を与え、
そして去って行った。


ジョニー・デップ演じるその男は、
自らを“ドンファン”と名乗り、
その後、ビルの屋上から飛び降りようとするが、
精神科医のマーロン・ブランドに説得され、
自殺を断念。
そのまま病院に入れられた彼は
ブランドに自分の恋愛遍歴を語り始める。


生れた時から、他の男の子とは違っていたデップは、
16歳の時、家庭教師の人妻と初めての体験をする。
しかしそれが、彼女の夫に知られる事となり、
怒り狂った夫に、父を殺されてしまう。


ショックのあまり母は修道院に入り、
デップは船旅に出るが、
船はアラビアの港に着き、
彼は奴隷として売られてしまう。


売られた先は王様の大奥。
彼の仕事は、正妻の夜のお相手をする事だったが、
そこには1500人もの、王様の愛人がおり、
彼は1500人通り(!)の愛の手ほどきを受ける事になる(笑)。


その後も、彼の話は続くが、
それが事実なのか、虚言なのかが、ブランドには判断がつかない。
しかし大真面目に愛を説くデップに、
ブランドは次第に、妻フェイ・ダナウェイをもう一度愛する気持ちが芽生えてくる・・・。





西洋の漁色家と聞けば、
まず、ドンファンとカサノヴァを思い出す方も多いであろうが、
遠藤周作さんは、両者は全くタイプが違うと書かれておられた。


カサノヴァは、女なら誰でもいいと言わんばかりに、
数だけを誇っていたが、
ドンファンは、恋愛の駆け引きに長けていた、と。
私は、どちらの物語も読んだ事がないので分からぬが、
「なるほど」と思った記憶がある。
(ドンファンは架空の人物、カサノヴァは実在の人物であるが)


で、このドンファン。
デップは21歳という設定であるが、
その若さにして1500人斬り!(笑)。


そのハーレムの場面、
1500人もの裸の女が、
大広間でくつろいでいる様子は壮観だった(笑)。
それだけの女から手ほどきを受ければ、
そりゃあテクニシャンにもなるだろうよ(笑)。


彼はとってもロマンティストで、
人妻との初恋話から現在に至るまでの恋愛遍歴を、
まるで物語のように、美しく語ってみせる。


それを演じるのがジョニー・デップなものだから、
もう内容なんてどうでもよくて、
ひたすら彼の顔を見つめてしまう。
なぜかアップのシーンも多くて(笑)。


最近の彼は、かぶり物映画(コスプレって意味です)の出演が多くて、
ちょっと辟易しているのだよ。
(この映画も厳密にいえばかぶり物だけどね)
もっとこういった映画に出ればいいのに。
自分の子供に気を使ってばかりいないでさ。


評価 ★★★☆☆

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