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「アマロ神父の罪」 [映画]

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〔2002年/メキシコ〕


メキシコの田舎町の教会に、
アマロ神父(ガエル・ガルシア・ベルナル)が派遣されてくる。
彼は将来有望な新人神父で、
少しの間、この教会のベニト神父(サンチョ・グラシア)の元で
修行する為にやって来たのだ。


若くハンサムで、熱心に信者と接するアマロ神父は、
すぐに町の注目となる。
母親と二人でレストランを切り盛りする
16歳の少女アメリア(アナ・クラウディア・タランコン)も、
その一人。
敬虔なクリスチャンである彼女は、
アマロ神父に憧れの念を抱く。


しかし、教会の内部は腐敗していた。
ベニト神父は、アメリアの母と愛人関係にあり、
また、マフィアの家に出入りしては、金を受け取っているのだ。


そして、そんな内情が、
ある日、新聞社にスッパ抜かれてしまう。
記事を書いたのは、アメリアの幼馴染で、
何度も彼女にプロポーズしている新聞記者。


そんなゴタゴタの中、
アマロ神父とアメリアは、ついに肉体関係を持ってしまう。
教会の戒律により、
神父の姦淫は御法度。
しかし、アメリアは妊娠してしまう。
二人の運命は・・・。





何?これ。
ガエル、めっちゃ嫌な役じゃん。


神父でありながら信者の女の子に手を出す。
それはいい、彼も人間だしね。
でも、彼女の妊娠が分かった途端、
「生まれた子は里子に出せ」だの、
「堕胎しろ」だの、
しまいには、アメリアと彼女の幼馴染の新聞記者とを、
素知らぬ顔で一緒にさせようとまでする、最低男。


二人はむさぼるように、何度も肉体を重ねるのだが、
その場所がまた、最悪なのよ。
町の住人で、
生れた時から寝たきりの娘を育てている父親がいて、
ガエルが相談に乗っているのだけれど、
その娘が喋れないのをいい事に、
父親を騙して、その娘の隣室を借りるのよ。
教会どころか、障害者まで利用するガエル。
もうやりたい放題。


アメリアが、「神父を辞めて結婚してほしい」と懇願しても、
自分は聖職を放棄できないって都合のいい事言って、
ただ、出世したいだけなのが丸わかり。
そこまでの思いがあるなら、
関係するのはいいとして、なぜ避妊しないかな。


まぁ、ガエルは最悪だけど、
映画としては面白い。
メキシコでは、あまりに教会を冒涜した内容に、
上映反対運動まで起きたそうだよ。


髪の短いガエルが可愛い(結局そこかよって(笑))。
前半の、禁欲的な神父様のお姿は良かったんだけどなぁ。


評価 ★★★☆☆

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