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「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」 [映画]

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〔2011年/アメリカ〕


サンフランシスコ。
製薬会社に勤めるジェームズ・フランコは、
アルツハイマーの新薬を開発。
一匹の妊娠中のチンパンジーにそれを投与した結果、
驚くべき効果を得る。
ところが実験の最中、そのチンパンジーが暴れ出し、
警備員に銃で撃たれてしまう。


母猿は死ぬが、胎児は無事で、
フランコが自宅に連れ帰り、飼う事になる。


3年後、
シーザーと名付けられた、そのオス猿は、
母猿に投与された薬の影響からか、
高い知能指数を示し、
フランコと彼の父、ジョン・リスゴーと、
家族同様の生活をしていた。


リスゴーは老人性アルツハイマーを発症しており、
フランコが、会社から無断で持ち帰った薬を投与すると、
元の元気な父親に戻る。
しかし、それは一時的なもので、
薬への抗体ができてしまうと、
以前より、もっと病気が進行する。


病気のせいで隣人とトラブルを起こしてしまったリスゴー。
その現場を見ていたシーザーは、
リスゴーを思うあまり、隣人を傷つけてしまい、
危険動物と見なされ、霊長類保護施設に入れられる。


人間並みの知能を持ったシーザーが、
他の猿たちと馴染めるはずもなく、
最初は苛められるが、
彼はその能力から、次第にリーダーシップを発揮してゆく。


人間を信じられなくなったシーザーは、
彼は猿たちを扇動して、
人間たちに襲い掛かる・・・。





中学の時、
テレビで観て衝撃を受けて以来、
やっぱり「猿の惑星」は私の中で特別の存在。
だから、本作もめちゃくちゃ楽しみだった。


昔と違って、猿は着ぐるみでなく、
CGで作られている。
しかし、CGとは分かっていても、
シーザーが次第に成長してゆく様子には、
目を見張らずにはいられない。


元気に家の中を駆け回る子ども時代。
それがどんどん知恵を付け、
その瞳は人間以上の知性を湛えてゆくのが分かる。
ものすごく利口で醒めた眼差し。


そんな彼が、霊長類保護施設の中で、
他の一般の猿たちのリーダーになってゆく過程は、
もっと観ていたい、と思うほど面白い場面だった。
最初に苛められていた時は、
とても可哀想で見ていられなかったけれど。


そうそう、施設の中では、
猿だけでなく、飼育係もシーザーを苛めるのだけれど、
その役を演じているのが、
ハリー・ポッターのドラコ(トム・フェルトン)なのだよ。
ハリーでも嫌われ者のいじめっ子だった彼が、
またこんな憎らしい役。
これじゃ、あのイメージから抜け出せないじゃんと、
ちょっと気の毒だった。
雑誌で読んだ情報だけれど、
素顔の彼は、とてもナイスガイだそうだよ。
次はもっといい役が来ますように。


ラストは「これで終わりか」と思ったが、
エンドロールが始まってすぐに、
戦慄の続きがある。
これを観ずに帰った方が数人いたが、勿体無さすぎる。
それでは、この映画の本当の怖さは味わえない。
絶対、最後まで観るべきだ。
(「まだありますよ~」と呼び止めたくなった(笑))。


1968年から73年までの間に、
「猿の惑星」は5作まで作られている。
3作目までは観ているのだが、
やはりこれは、4,5作目も観た方がいいだろうという思いに駆られた。
近いうちに借りてこなくては。
(余談だが3作目は結構面白い。
 未来からやってきた夫婦の猿がお買い物を楽しんだりする)。


評価 ★★★★☆

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