「ハウスメイド」 [映画]
〔2010年/韓国〕
莫大な財産を持ち、豪邸に住む、
青年実業家イ・ジョンジェと彼の妻ソウの家に、
メイドとして雇われたチョン・ドヨン。
家にはもう一人、古株のメイド、ユン・ヨジュンがおり、
彼女から仕事を教わるドヨン。
ソウは双子を妊娠しており、
態度は横柄だったが、
真面目なドヨンの仕事ぶりに、次第に彼女を信頼してゆく。
ジョンジェは仕事の傍ら、
優雅にピアノを弾き、ワインを嗜む、
上流階級らしい風情のある男だ。
ところがある深夜、ドヨンの部屋にジョンジェが忍んでくる。
抵抗する事もなく、
すんなりジョンジェを受け入れるドヨン。
しかしその様子を、ドアの外でヨジュンが盗み聞きしていた。
数ヵ月後、ヨジュンはドヨンが妊娠しているのでは、との
疑念を抱き、
ソウの母親に相談する。
以降、それぞれの思いが交錯し、
物語は悲劇へと滑り出してゆく・・・。
劇場で観た映画は点数が甘くなりがちであるが、
これは面白くなかった。
全てが中途半端で、
テーマがハッキリしない。
妊娠させられたメイドの復讐劇でもなし。
嫉妬に狂った妻とメイドの激しい闘争劇でもなし。
不倫でもいいと、男を愛し抜く、健気なメイドの話でもなし。
ホラーでもなく、
エロでもない。
何が言いたいのか、よく分からん。
良かったのは、事件の舞台となる豪邸。
とにかく広くて、綺麗で、
インテリアも素敵。
変な家具も余計な雑貨もなく、
全てが整然と輝いていて、
こんな家に住みたいと思わされる。
これは1960年に作られた、
同じ韓国の「下女」という映画のリメイクだそうだ。
そちらは名作らしい。
いつか観てみたい。
評価 ★★☆☆☆