「世界侵略:ロサンゼルス決戦」 [映画]
〔2011年/アメリカ〕
ある日、地球の各地、特に沿岸部に、
大量の隕石が落ちてくる。
通常、そのような場合、
宇宙観測で早くから分かるものなのだが、
なぜか今回、ギリギリになるまで誰も気付かずにいた。
しかし、隕石だと思われたそれは隕石ではなく、
地球外生物による侵略だった。
次々と攻撃され、陥落してゆく大都市。
そんな中、海兵隊を退役しようと決めていたアーロン・エッカートは、
エイリアン撃退と民間人救出を命じられる。
彼がいるロサンゼルスも壊滅状態で、
遺体がそこここに転がり、
街は見る影もない。
5人の民間人を発見した海兵部隊は、
彼らを守りながら、
エイリアンと壮絶な闘いを繰り広げる。
果たして地球は救われるのか、
人々の運命は・・・。
これはSFの名を借りた戦争映画と言ってよい。
エイリアン相手に、
訓練された米兵たちが、ひたすら撃ちまくる、殺しまくる。
救出された民間人の中には、
子供も二人いるが、
そこに人間ドラマは殆ど感じられない。
戦争映画よりクールなのは、
相手がエイリアンなものだから、
敵を殺すにあたっての、
良心の呵責も、罪悪感もない点。
今まで多数観てきた、
地球攻撃物と、そう変わりなく、
特筆すべき点はあまりないが、
つまらなくはなかった。
戦闘場面は夢中になれる。
もし本当にエイリアンが攻めてきたら、と、
空想に浸る事もできる。
無いとは思うけれど、絶対というわけではないし、
そうなったら、どうやって逃げようかと、
脳内シュミレーション。
アーロン・エッカートが好きというのも、
楽しめた一因であろう。
訓練された兵隊というのは、
やはり違うものだなと思った。
これは、戦争に繋がる危険な思想なのだろうか。
アメリカの軍隊宣伝映画という見方もあるようだが。
エイリアンの姿をもっとハッキリ描いてほしかったな。
それにあんまり強くないし(笑)。
評価 ★★★☆☆