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「マチルダ」 [映画]

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〔1996年/アメリカ〕


ワームウッド家に生れたマチルダ(マーラ・ウィルソン)は可愛い女の子。
彼女は0歳で字が書けるくらいの天才であったが、
しかし、父(ダニー・デヴィート)は子供嫌い、
母(リー・パールマン)は派手好きで、出歩いてばかり。
誰もマチルダの面倒を見る事はせず、
彼女の頭の良さに気付いてはいる者はいなかった。


学校にも行かせてもらえないマチルダは、
一人で図書館に行き、
独学で様々な事を学んでゆく。
図書館の本を読み尽くす勢いだ。


父はやっとマチルダを学校にいれてくれる。
夢にまで見た学校。
胸をはずませて入学したが、
しかしそこは、女校長(パム・フェリス)が生徒をいじめる
地獄のような場所で、
子供たちは皆、怯えていた。


担任のハニー先生(エンベス・デイヴィッツ)はとても優しく、真っ当だ。
この学校には相応しくないように思えたが、
実は先生には、学校を辞められない、
ある事情があるのだ。
そして彼女は、すぐにマチルダの頭の良さに気付き、
家まで来て、彼女の資質を訴えてくれるが相手にされない。


マチルダは、怒りに駆られると、
手を触れていなくとも、自在に物が動かせる超能力がある事に、
自分で気が付いていた。
その力を使い、校長先生をやっつける・・・。





マチルダが可愛い。
ひどい家庭に生れた彼女だが、
両親があまりに馬鹿っぽいので、
悲壮感はない。
それより、誰に言われなくても、
自分で図書館を探して本を読み漁るマチルダの向学心が、
なんだか気持ちいい。


マチルダが入れられた学校というのがまた、
デフォルメされすぎでしょ、というくらい怖ろしい所で、
異常な性格の校長先生は、100キロはあろうかという巨体で、
生徒をいじめまくる。
「子供がいなくて、黄色い声がしない」
のが、理想の学校なんだと(笑)。


しかし、ここでの救いはハニー先生と、
あと、子供同士のイジメが全くない事。
マチルダには可愛いお友達が沢山できる。
みんなで校長に立ち向かう。
今の時代、イジメを見るのが一番辛いから、
その点、安心。


ラストは、アメリカらしいめちゃくちゃドライなオチ。
これを見た小さな子供が、
「人生、こんな事で片がつく」と思っちゃったら、
ちょっと心配(笑)。


評価 ★★★☆☆

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