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「眠狂四郎 炎情剣」 [映画]

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〔1965年/日本〕


野道をゆく眠狂四郎(市川雷蔵)。
向こうから、ぬい(中村玉緒)という女が、
夫の仇と争いながらやって来る。


「助太刀してくれれば、望みの物を与える」というぬいの言葉に、
仇を切った狂四郎に、
その男は、「助太刀するは、お前の恥」という謎の言葉を残して死んでゆく。
ぬいは狂四郎に、お礼として自分の体を差し出す。


翌日、狂四郎が飲み屋で酒を飲んでいると、
役人に追われた男が、命からがら逃げこんでくる。
冷たくあしらう狂四郎に、男は、
「鳴海屋・・・」とつぶやき、捕えられ去ってゆく。


ところが、何日も経たないうちに、
その鳴海屋(西村晃)が狂四郎の元へ一人の女を連れてやって来る。
鳴海屋は、
「この女に、男を教えてやってほしい」と狂四郎に頼み置いてゆくが、
女が生娘でない事を、狂四郎は一目で見抜く。


まるで女を手土産にして、
何か重大な頼み事があるかのような、そのやり方だが、
案の定、狂四郎は大きな陰謀に巻き込まれてゆく・・・。





シリーズ5作目。
市川雷蔵の狂四郎を演じる姿が、
板についてきたというか、
慣れてきたというか、
そのスタイルを確立したというように感じられた。


ただ、物語全体が、
女を物のように扱う、その感じがなんだかなぁと思う。


中村玉緒は、いつものようにとても可愛いのだが、
狂四郎に、「お前の色香なら、男を云々」と言われる場面は、
ちょっと違和感。
彼女に可愛さはあっても、男を惑わす色気はないでしょ。
演じている中村本人も、
その辺、ぎこちなかった。


評価 ★★★☆☆

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