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「ローラ殺人事件」 [映画]

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〔1944年/アメリカ〕


ローラ・ハント(ジーン・ティアニー)は、ニューヨークを拠点に活躍する、
有名デザイナー。
しかし彼女は、自宅マンションの玄関先で、
散弾銃で撃ち殺される。


辣腕刑事、マーク・マクファーソン(ダナ・アンドリュース)は、
ローラと関係の深かった二人の男に注目する。


一人は、ローラの後援者で、
親子ほども年の違う、ウォルド・ライデッカー(クリフトン・ウェッブ)。
彼はローラが無名の頃に知り合って以来、
何かと彼女の面倒を見てきた。
彼女の地位も、ライデッカーの尽力による所が大きい。


もう一人は、ローラの婚約者、
シェルビー・カーペンター(ヴィンセント・プライス)。
長身で男前のカーペンターだが、
浮気者で借金もあるなど、
どこか胡散臭い。


ところが、登場人物全員が卒倒するような事が起こり、
事態は思わぬ方向へ進んでゆく・・・。





ローラ役のジーン・ティアニーが美しい。
劇中でも、刑事のマーク・マクファーソンが、
あまりに美しい彼女の肖像画を見て、
強く心を惹かれるといった場面がある。
亡くなっている人間に惹かれるなど精神異常だと、
ウォルド・ライデッカーに決め付けられる始末である。


そう、このライデッカーという男が、
いけ好かないのだよ。
娘のようなローラに執着し、
彼女に近づく男は全て遠ざけてしまう。


こやつは、後援者というより、
単なる嫉妬に狂ったおっさんだ。
私は決して、年配者が恋愛してはいけないと思ってはいないが、
ただ、それなりに年を重ねているのだから、
年相応の分別を持ってほしいものだよ。


アメリカでは大変に評価が高く、
国立フィルム登録簿に登録されているそうだ。
確かに、途中からの意外な展開と、犯人探しは、
中々緊張感があって面白い。


評価 ★★★☆☆

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