「病院坂の首縊りの家」 [映画]
〔1979年/日本〕
原作は横溝正史の同名小説。
横溝正史の小説も、とても好き。
江戸川乱歩が大正ロマンなら、
横溝正史は、昭和初期の匂いが感じられる。
この作品を知らない方でも、
題名を見ただけで、
おどろおどろしい内容である事は、
簡単に想像がつくであろう。
でも、原作の味は出ていない。
もっともっと怖がらせてほしかった。
文庫本で上下巻、
登場人物の多いこの原作の映画化は、
やっぱり難しいのかな。
桜田淳子が一人二役で出ているのだが、
思っていた以上に綺麗だし、
演技も悪くない。
変なスキャンダルがなかったら、
女優として、今でも活躍していたかもしれないな。
本当に勿体ないと思う。
草刈正雄も本当にハンサムだったのね。
知ってはいたけれど、
あらためて再確認。
冒頭、石坂浩二演じる金田一耕助と語り合う作家先生役を、
横溝さんご本人が演じておられて、
なんだか嬉しかった。
セリフは棒読みだったけど(笑)。
評価 ★★★☆☆