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「西の魔女が死んだ」 [映画]

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〔2008年/日本〕


登校拒否になってしまった中学1年生の高橋真悠は、
田舎に住むイギリス人の祖母、サチ・パーカーの家で生活する事になった。


パーカーは、野菜やハーブを育てたり、
鶏を飼って生活しており、
それは、学校生活とはまるで違う、
時間までがゆったりと流れる空間だった。


さらにパーカーは高橋に、
自分を“魔女”だと言い、
高橋も魔女になりたいのなら、
きちんとした修行をしなければならないと言う。


「早寝早起き」
「食事はしっかりと」
「規則正しい生活」
「何でも自分で決める」


これがこれから魔女になろうとする人間に
課せられた条件だ。
野菜を育てたり、ジャムを作るなど、
パーカーの手伝いをしながら、
魔女修行に励むうちに、
高橋の、そのささくれ立った心は次第に和らいでゆく。


しかし、些細な事が原因で、
高橋はパーカーと気まずくなり、
そのまま別れる事になってしまう・・・。





悪くはないけど、めちゃくちゃ良いというわけでもない。
何より、
「繊細で、生きにくい子」
という設定の主人公を演じる高橋真悠が
そこまで繊細に見えないのが、致命的だ。


祖母を演じるサチ・パーカーは、
シャーリー・マクレインの娘さんだそうだ。
孫に、優しく、時に厳しく接する様子は、
見ていて心地良かった。
自分のおばあちゃんがこんな人だったら素敵だな、
と思うような。


パーカーの生活は、
絵本作家のターシャ・テューダーさんの
暮らしそのものだ。
私にはああいった生活は無理だけど、
好きな方だったら、この映画はとても理解できそう。


ものすごく細かい事だけれど、
大森南朋演じる父親の車のナンバープレートの、
平仮名の文字が、「へ」で、
りょう演じる母親の車の平仮名が、「し」だった。
「し」も「へ」も、車では使用されていない文字だと聞いた事があるのだが、
どうなんだろう。
これは何か意図があって選んだ文字なのか、
偶然なのか。


そもそも映画で使われる車のナンバーって、
どの映画でも、わざわざ映画用に作るものなのかさえ、
分からないのだけれど。


評価 ★★★☆☆

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