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「アンジェラ」 [映画]

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〔2005年/フランス〕 


アメリカ人のアンドレ(ジャメル・ドゥブーズ)は、
パリで多額の借金を背負ってしまい、
48時間以内に返済しないと殺すとギャングに脅される。


八方塞で、打つ手を無くした彼は絶望し、
セーヌ川に架かる橋から身を投げようと、
欄干を乗り越える。
ところが、横を見ると、
アンドレと全く同じ方法で身を投げようとしている、
美人(リー・ラスムッセン)がおり、
彼女の方が先に飛び降りる。


アンドレは驚き、彼女を助けるべく、
自分も川に飛び込み、彼女を抱え岸に泳ぎ着く。
彼女は自らをアンジェラと名乗り、
彼の言う事なら何でもきくと宣言。
彼の借金を知ったアンジェラは、ギャングの事務所に赴き、
借金を帳消しにした上、大金までふんだくる。


次にクラブに出向いた二人だが、
アンジェラは、金を稼ぐと言い出し、
何度も男をトイレに引っ張り込む。
いくらなんでも、そんな事はさせられないと、
トイレのドア越しに声を掛けるアンドレだが、
アンジェラは、放っておいてくれと言うばかり。


実はアンジェラは、ある任務があって、
アンドレに近付いたのだ・・・。





なかなか可愛いラブストーリー。
ファンタジーの要素もあり、楽しめる。
好き嫌いは分かれそうだけど。


アンジェラとアンドレのルックスを
ことごとく対比させるように描いてあるのも面白い。
まず、身長。
小男のアンドレと、長身のアンジェラ。
二人が並んだ姿は、まるで男女が入れ替わったようで、
女が男を守っているように見える。


それから、顔も全然違う。
アンドレの、あまりハンサムとは言えない顔立ちに対して、
アンジェラは、女も憧れるくらい綺麗。
よくもまぁ、この二人を組み合わせようと思ったものだと、
その発想に感心する。


「人に愛されたことがないから、自分を愛せない」。
私は特にそうは思わないけれど、
アンジェラはそう言い、
自分に自信が持てないアンドレに、
もっと自分を愛してあげてと、
鏡の前で、愛の言葉を繰り返させる。
その場面は、
地味ながら、中々の見せ場だ。
確かに、何もかもが上手くいっていない時、
自分さえ好きになれない事ってある。
自分を好きになれなかったら、
やっぱり次には進めないよね。


私の所にも、アンジェラが来てくれないかな(笑)。
そうしたら、彼女は私に何て言うんだろう。


評価 ★★★☆☆

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