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◆妻に捧げた1778話◆ [本]


妻に捧げた1778話 (新潮新書)

妻に捧げた1778話 (新潮新書)

  • 作者: 眉村 卓
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/05
  • メディア: 新書



ちょっと前に観た、
草なぎ剛と竹内結子主演の映画、
「僕と妻の1778の物語」の元となった本。


その時にも書いた事だけれど、
眉村卓さんは、一時期集中して読んでいた作家さんであり、
だから、亡くされた奥様の為に、
一日一編のショートショートを書いていたというエピソードを知り、
ぜひ読んでみたいと思ったのだ。


この本は、奥様の発病から亡くなられるまでの様子、
そしてそこに、数編のショートショートが挟まれるという構成になっている。


眉村さんと奥様は大変に仲が良かったと
お見受けする。
羨ましいくらいに。
もちろん、だからこそ眉村さんは奥様の為に、
小説を書き続けたのであろう。
実はとてもきつかったといった事も記されている。


ショートショートだけを集めた本も、
図書館に予約してある。
楽しみだ。

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「ハンコック」 [映画]

Hancock.jpg
〔2008年/アメリカ〕


ハンコック(ウィル・スミス)は、
その能力からしたら、スーパーヒーローになれる素質十分な男。


なにせ、今まで観たどのヒーローよりも力強く、
コスチュームに着替えずとも自在に空を飛べ、
ルックスも悪くない。


しかし彼は嫌われ者。
悪人をやっつけてくれるのはいいが、
その方法は過剰で、
建造物損壊、器物破損は毎度のこと、
さらに、いつも酒に酔って現れ、
口は悪いし、態度も最悪。


ある日、彼は、レイ・エンブリー( ジェイソン・ベイトマン)を
間一髪、列車事故から助けた事から、
レイの招待を受け、家を訪問する。
レイには美しい妻メアリー(シャーリーズ・セロン)がいたが、
世間の反応同様、ハンコックには冷たい態度だ。


レイは、ハンコックに人々から愛される方法を伝授する。
それにはまず、カメラの前で、今までの非礼を詫び、
逮捕状が出ている事案に沿って、
服役するというものだ。
ハンコックが服役すれば、街の犯罪は増え、
人々は彼を求めずにはいられない、というわけなのだ。
作戦は成功し、ハンコックは本物のヒーローとなる。
しかし、後半、思いもかけない展開がハンコック(そして観客も)を待ち受ける。





前半は、ハンコックの並外れたパワーに圧倒され、
なかなか面白い。


あんなに暴れたら、
悪者以外にも負傷者が絶えないじゃないかと、
可笑しいやら、気の毒やらで、ハラハラして見入ってしまう。
そして、レイの助言に従ったハンコックが、
人々から愛されてゆく様子にホッとする。


空を飛ぶ場面も本当に気持ち良さそうだ。
ダサいコスチュームに着替える必要もなく、
何の道具も要らず、
今の状態のまま飛べる。
羨ましいくらい。


ただ、問題は後半。
話は、「え!?そうだったの?」という展開になるのだよ。
これは好き嫌いが分かれそうだ。
詳しくは書けないけれど。


今の日本にハンコックがいたら、と本気で思ってしまう。
あのパワーが欲しい。


評価 ★★★☆☆


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