「吸血鬼」 [映画]
〔1967年/アメリカ〕
ジャック・マッゴーランは、吸血鬼研究に一生を捧げた
大学教授だったが、
その研究のくだらなさから、人々から馬鹿にされていた。
教授は、吸血鬼退治に乗り出し、
助手のロマン・ポランスキーを連れて、
旅をする。
途中、泊まった粗末な宿屋は、
何かが怪しかったが、
主人の娘、シャロン・テートは美しく、
ポランスキーは彼女に夢中になってしまう。
しかし、テートは入浴中、
吸血鬼にさらわれてしまうのだ。
彼女を救い出すべく、吸血鬼の城に乗り込んだ
マッゴーランとポランスキーだったが、
ポランスキーは吸血鬼のオカマ息子に惚れられてしまい・・・。
ロマン・ポランスキー監督のホラーといえば、
名作中の名作、「ローズマリーの赤ちゃん」があり、
これもちょっと期待したのだけれど、
「ローズマリー~」とは全く違った、コメディホラーであった。
しかも今一つ笑えない。
ただ、吸血鬼の城の雰囲気はなかなか良かったし、
そこで行われた、吸血鬼たちの舞踏会は、
皆、踊りも上手く、見せ場の一つであった。
シャロン・テートはポランスキーの妻であり、
この映画の直後に、
チャールズ・マンソンに惨殺されたそうで、
これが最後の映画出演になるそうだ。
評価 ★★★☆☆
◆ひそやかな花園◆ [本]
毎年、夏休みになると「キャンプ」を称して、
ある山荘に集まる数組の家族。
両親に連れられた子どもたちは皆、
この行事を楽しみにしていたが、
大人たちには何か大きな秘密がありそうだ。
それぞれの家族には、
共通点は何もないようだ。
親戚同士でもないし、子どもの年齢も違う。
しかし、
ある年を最後に、
この「キャンプ」は行われなくなる。
各家庭の子どもは、
親にその理由が尋ねるが、
どの答えも要領を得ないものばかり。
子どもたちは消化不良のまま大人になり、
あの頃の仲間を探し始める。
このネット時代、
人を探すのは昔よりは簡単で、
全員が顔を合わせる事になる。
そして、彼らが知る、その秘密とは・・・。
面白くて、その秘密が知りたくて、
夢中になって読んでしまった。
わたしが「もしかして」と思った事は、
半分当たっていて、半分外れていた。
しかし、ここには絶対書きたくない。
一つでも何か書くと、
それがヒントになって、
答えが分かってしまいそうで、
それでは、これから読もうと思っている方の楽しみが半減してしまう。
角田光代さんの本はやっぱり面白い。
ここの所、
私の中でヒットが続いている。