SSブログ

「いそしぎ」 [映画]

isoshigi.JPG
〔1965年/アメリカ〕  


海辺の家に暮らすエリザベス・テーラーは、
小学生の息子を学校に行かせず、
自分が勉強を教え、
彼女自身は絵を描き、生計を立てていた。


テーラーの考えは独特で、
「社会に触れさせていない息子は洗脳されておらず、純粋だ」と
言い張るのである。


しかし、就学年齢に達した子どもを学校に行かせない事は法律違反であり、
息子は強制的に、神父であるリチャード・バートンが校長をする寄宿学校へ
入れられてしまう。


テーラーの家を訪ねたバートンは、
テーラーに惹かれ、関係を持ってしまうのである。





公開された当時の事は分からないが、
今観ると、突っ込みどころ満載である。
エリザベス・テーラーは、息子を社会と馴染ませたくないと言うが、
じゃあ、どうしたいんだ、
一生海辺の家に押し込めておきたいのか?と聞きたくなる。


そして彼女は人間が嫌いだと言うが、
その理由というのがふるっている。
12歳になった頃から、男たちが皆、自分をジロジロ見るようになって、
息苦しくなったんだと。
なんという自信(笑)。
いや、実際そうだとしても、それを口に出す女って少ないだろう。


それに、男に対してそんな風に感じるなら、
何故、子どもを作った?
何故、子どもが出来るような行為をした?
そして、そんなに人間嫌いだというのに、
ヒッピーのような輩が集うバーへ行ったりもしている。
彼女の信念、ブレすぎ。


リチャード・バートンも駄目でしょ。
神父のくせに、預かった子どもの母親と関係するなんて。
その後は、世界は二人のために、といった風情である。
息子の事なんか、どこかへ行っちゃったみたいに愛し合う。
勝手にやってくれ。
良かったのは、美しい音楽と景色だけ。


評価 ★★☆☆☆


nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画