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「Our Friend アワー・フレンド」 [映画]

ourfriend.jpg
〔2019年/アメリカ〕


ジャーナリストのマット(ケイシー・アフレック)と、
舞台女優のニコル(ダコタ・ジョンソン)は、
2人の娘に恵まれ、
幸せな日々を送っていた。


ところが、ある日、
ニコルが末期がんだと宣告されてしまう。
仕事と家事と子育てと介護。
マットに、重い負担がのしかかるようになる。


そんな家族に、
手を差し伸べてくれる者がいた。
それは、夫婦の長年の親友・デイン(ジェイソン・シーゲル)。


デインは、かつて、マットとニコルに
救われた過去があり、
一家のサポートを申し出てくれたのだ・・・。





試写会で観た。


実話だそうだ。


かつて自分を助けてくれた
親友夫妻の妻が、
若くして末期がんとなり、
今度は自分が助ける番だと、
サポートを買って出てくれる、デイン。


物語が、
時系列でなく、
時間が前後するので、
最初は少し混乱するし、
なぜ、デインがそこまで
マットとニコルに尽くしてくれるのかが、
よく分からない。


でも、映画がすすむにつれ、
その理由が分かってきて、
納得する。
そうか、そうだったのか、と。


まぁ、日本人とアメリカ人の感覚の違いもあり、
自分は、そこまで友人夫婦に尽くせるのかという、
思いも無くはない。


もし私が、マットとニコル側の人間だったら、
友人の時間を奪ってまで、
サポートしてもらうのは、
とても心苦しく思ってしまうだろうし、
他人が入る事で、
気を遣うのも、ちょっと面倒くさい。


逆に、私がデインの側だったら、
親友夫妻が困っていて、
助けてあげたいという気持ちにはなるだろうけど、
入り込み過ぎて、
かえって迷惑をかけてしまったら、と思うと、
あまり出過ぎた事はできないし、
その匙加減が難しそうだ。


まぁ、大人の人間関係はともかく、
幼い子供が母親の余命を知って、
号泣するのは、
どこの国でも同じ。


ニコルは、娘たちに、
最初は自分の余命を知らせずにいるのだけれど、
ある日、意を決して、
その事を伝える。


母を失う悲しさと、
子を残して旅立たねばならない辛さ。
どちらの気持ちを思っても、
涙が出た。


評価 ★★★☆☆

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ヤマカゼ

ヤマカゼのその昔30年ぐらい前に渋谷の某メーカーの仕事でお邪魔したことがあります。システムエンジニア―はアメリカ人の方でした。紹介されて握手をかわして2,3日一緒に仕事をしたことがあります。英会話は中学生の教科書程度でも十分理解してくれました。そのアメリカ人のエンジニアさんとても義理堅くて一度知り合いになるとずーっと友人でいられるような方でした。だからという訳ではないのですがこの映画の内容は納得です。でも青山様の評価はさすがに辛口ですね。

by ヤマカゼ (2021-10-16 00:21) 

tommy88

友人に尽す。
お互い様だよと言って、できることをやる。
例えば末期ガンの友人を激励に行く。
海外なら20万円はかけているのだけど、惜しくはなかった。
3度も行けばカメラ買えたなぁ、と思う。
でもね、世話になった友人だからね、私は行ってしまいます。
じゃあ逆の立場になって、彼は来ない、来られないと思う。
それは彼は人生で一番金のかかる子育ての時間にいるから。
退職後の自分には少しばかりの余裕があったから出来たと思います。
映画のように若くして実行するには、よほどの熱意が必要です。
たいがいは、金の有無が左右するのではないでしょうか。
若くして今日を生きるのが精いっぱいなら、義理を欠いて生きる。
金と時間に余裕がなければ、出来ない人助け。
親子という血だけで献身を迫る介護はちょっと問題だと思いますが。
下卑た話だけど、この映画の友情、下心なしでしょうね。

by tommy88 (2021-10-16 07:43) 

わたし

わたしの心情と同じ。夫婦側の立場だったら、ありがたいけれど友人に家に入ってもらうと何かと気を使いそれはそれで大変、そして「そうじゃないかな」と考えてしまうので友人の立場としても深入りできない。せいぜい「何か役にたてればお手伝いしますから遠慮なく言って」としか、言えません。
by わたし (2021-10-16 08:07) 

もーもー

読んでるだけで 胸が熱くなります・・
人のために尽くせる・・・
んんそんな考えの人が減ってるような――
by もーもー (2021-10-16 08:12) 

青山実花

ヤマカゼさん
コメントありがとうございます。

もし自分が病気になった時、
友人が住みこんでお世話してくれる日本の家庭というのは、
想像しにくいような気がします。
今まで、私の周囲でも、
映画でも、テレビでも、
そのような家庭は見聞きした事がないので。
アメリカ人とは感覚が違うのかもしれません。
あと、家の広さや構造も。

by 青山実花 (2021-10-16 23:16) 

青山実花

tommy88さん
コメントありがとうございます。

友人が病気になったとして、
お見舞い、激励には行けるけれど、
家に住み込んでお世話というのは、
ちょっと難しい気がします。
それから、確かに、
時間にも、金銭的にも余裕がないとできないですね。
これは、友人に限らず、
人助け全般に言える事ですが。

by 青山実花 (2021-10-16 23:26) 

青山実花

わたしさん
コメントありがとうございます。

やはり、わたしさんと私の感覚は似ていますし、
それが一般的な日本人のような気がします。
私も人に気を遣うのも、遣われるのも苦手です。
どんなに親しい人とでも、
きちんとした距離感を持ってお付き合いしたいです。
by 青山実花 (2021-10-16 23:28) 

青山実花

もーもーさん
コメントありがとうございます。

人のために尽くせる人になれたらいいですね^^
この不景気では、
みんな自分の事で精一杯ですものね。
by 青山実花 (2021-10-16 23:29) 

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