SSブログ

「ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たち」 [映画]

hinomarusoul.jpg
〔2020年/日本〕


1994年。
西方仁也(田中圭)は、
リレハンメルオリンピックの団体ラージヒルの
メンバーだったが、
あと一歩で金メダル、というところで、
最後の選手・原田雅彦(濱津隆之)が
ジャンプを失敗、
銀メダルに終わる。


4年後。
今年の長野オリンピックで、今度こそ悲願の金メダルを、
と意気込む西方だったが、
直前に腰を痛め、
代表に選ばれず、失意のどん底へ。


そんな中、
監督の神崎(古田新太)が、
テストジャンパーとして、
オリンピックに参加してほしいと、
西方に頼みにくる。


「なんで俺が裏方に」と
激しく反発した西方だが、
それでも、神崎の要請を受け、
テストジャンパーのメンバーに。
そして、オリンピック当日・・・。





試写会で観た。


思っていた以上の感動に、
涙が出た。
映画が終わると、
観客の皆様から大きな拍手が。
劇場で拍手の体験をしたのは久し振り。
多くのかたと、同じ空間で、
感動を共有できたことを嬉しく思いました。


オリンピック招致以来、
様々なトラブルに見舞われ、
こんなにオリンピックに振り回された国があるんだろうかと思うくらい、
大変な事ばかりの日本だけれど、


こういった映画を観ると、
オリンピックの主役は、
お偉い役員などでは絶対になく、
選手や裏方さんなんだ、という
当たり前の事に、
あらためて、気付かされる。


実話なので、
登場人物たちは、
全て実在する、
知っている名前の方々ばかり。


その中で、
長野オリンピックでテストジャンパーを務めた、
西方仁也さんにスポットを当て、
物語は進行する。


テストジャンパーをすることになった西方さんの
苦悩は計り知れない。
25人いる他のメンバーは、
全員が、将来のオリンピックを担う若者たち。


その中で、一人だけ年長で、
一度は銀メダルまで取った西方さんは、
まるで落伍者のようで、
任務に身が入らないし、
4年前は、チームとしてやっていた、
原田雅彦選手や葛西紀明選手の為に、
ジャンプのコースを整える仕事は、
大変な屈辱だ。


この映画、綺麗ごとだけが
描かれていないのがいい。
テストジャンパーに甘んじている西方さんは、
原田雅彦選手に、
「お前さえ失敗しなければ、金メダルが取れた」と食ってかかり、


原田選手が飛ぶ際は、
「落ちろ」と念じてしまう。
それは、確かに醜い感情ではあるけれど、
じゃあ、自分が同じ立場になった時、
絶対同じ事をしないか、と問われて、
しない、と言い切れる自信は、私にはない。
自分の心の黒い部分は、自分が一番よく知っている。


そしてその後の展開。
私は無宗教だけど、
「神様は、ちゃんと見せ場を作ってくれた」、
と本気で思った。
涙せずにはいられなかった。


評価 ★★★★☆

nice!(138)  コメント(8) 
共通テーマ:映画

nice! 138

コメント 8

風のリボン

これから公開の映画ですね。
ちょっと観てみたいです^^♪
今あまり感動することがないので、
たまには涙して感動したくなります。
感動するってとても大切ですものね!
by 風のリボン (2021-04-14 17:03) 

kousaku

なるほどね、選手出ない補欠だとこんな風に思うかもしれませんね。人間は自分勝手ですからね。
by kousaku (2021-04-14 17:12) 

旅爺さん

スポーツには表と裏があってドラマは裏方の方に沢山ある気がします。
スポーツは西方さんのような人が他にも居る気がしますね。
※ コロナが治まらず海外旅行もお預け状態ですね。
by 旅爺さん (2021-04-15 07:57) 

青山実花

風のリボンさん
コメントありがとうございます。

私一人の感動では
当てになりませんが(笑)、
拍手が起こったくらいなので、
大勢の方が感動できる映画だと思います。
ぜひ風のリボンさんにも観てほしいです^^
by 青山実花 (2021-04-15 23:39) 

青山実花

kousakuさん
コメントありがとうございます。

人の心は、
一筋縄ではいきませんね。
良い面と、悪い面がある、
それが人間なのでしょうね。
by 青山実花 (2021-04-15 23:53) 

青山実花

旅爺さんさん
コメントありがとうございます。

華やかなスター選手を
裏で支える方にこそ、
物語があるのでしょうね。

本当にコロナのおかげで、
遠出がしにくいですね。
今は、耐え忍ぶ時ですね。
頑張りましょう^^!
by 青山実花 (2021-04-15 23:56) 

裏・市長

田中圭、このオッさんも仕事選ばんなぁ。
まぁ、嫁も子もおるから生活苦しいんやろな、正直。

そう思ったら気の毒なもんや。
ウチに来たら、カップラーメンの2つや3つ、
くれてやらんこともない。

で、世間も気づけよ。
こんな子持ちにキャーキャー言ってるんじゃない。

昔から結婚したら芸能人は終わりというのは、
昭和時代からの常識であり、ジンクスだ。


あの木村拓哉ですら例外ではなかった。
あんな妖怪襖絵みたいな嫁はんもらって、
理科実験の余りみたいなメシ食わされてたら、
自然と老け込んできて、こないだもギロッポンで
すれ違ったんだけど、通り過ぎて5分ぐらい
気付かなかったもの。

その点、中居くんはえらい!。
人気が下降するのがわかってるから、
絶対に入籍しない。

妊娠させても堕ろさせる!。
金で解決バァイヤイヤイヤイヤイヤイヤァ~。
そこまでして「アイドル」としての
自分の価値を死守している。

おかげでジャニーズ事務所を退所しても、
仕事が減らない。減らないどころか、
マッチパイセンまでが退所してしまい、
事務所激震!もう、頼みの綱はヒガシ一択。

そして新星・タッキー!。

はたして新生ジャニーズは、再び芸能界に
圧力をかけられる力を取り戻す事がでけるのか!?。
by 裏・市長 (2021-05-16 06:26) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

どうも、この田中圭さんというかたは、
あまり良い噂のない方ですわね。

そりゃあ、わたくしは、
田中さんの知り合いじゃないし、
週刊誌レベルの話しか知りませんけれど、

いつも酒臭い状態で、
撮影所に現れて、
石原さとみに怒られた、
なんて書かれていましたわね。

まさか、
このまま、
香川照之への道まっしぐら・・・
なんて事にはなりませんわよね?

あれはいくらなんでも
酷すぎます。

酷すぎるといえば、
拓哉ですね。

あんな、あんな、あんな、
汚料理、食べさせられて、
うちの拓哉ちゃんが・・・
可哀想で可哀想で、
私は毎日泣いています。

そうだ!
裏・市長さん、
どうか、拓哉の家の隣に、
家を建ててくださいませんか?

わたくし、お料理を持って、
ピンポーンしに行きます。
お裾分けです。
これで拓哉も、
あの汚料理を食べなくて済むってものですわ。

by 青山実花 (2022-09-09 20:25) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。