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「最後に笑う男」 [映画]

saigoniwarauotoko.jpg
〔1949年/日本〕


サーカス団「東洋曲芸団」は、
興行不振が続き、
テコ入れのため、
人気空中ブランコ乗りの
飛鳥兄弟を招いて、
挽回を図ろうとする。


飛鳥兄弟のおかげで、
「東洋曲芸団」は、
久し振りに大入り満員となるが、
ピエロ役の大庭(滝沢修)は、
なぜか祝宴には参加しない。


実は、大庭は、
恋人に捨てられた過去があり、
その恋人・みどりは、
今、飛鳥兄弟の兄・太郎の妻になっているのだ。


そんな中、飛鳥兄弟の弟・三郎が怪我をしてしまい、
空中ブランコができなくなる。
団長は困り果てるが、
実は大庭が、
かつてブランコ乗りの名手、
「海燕のミユー」だと分かり・・・。





なぜ、この映画を観たのかって、
それは京マチ子さんが出ているから。


一部では、
京マチ子さんのデビュー作と言われているらしいけれど、
京さんがデビューしたのは、
この映画の5年も前だから、
そのデータは間違いだ。


京さんは、
「東洋曲芸団」の団員の一人で、
大庭に恋心を抱いている女の子という
役柄。


「東洋曲芸団」に助っ人に来た、
飛鳥兄弟の兄の太郎ってのが、
大変なスケこましで、
京さんを自分のホテルの部屋に連れ込み、
手籠めにしようとする。
京さんの貞操が危ない!というところで、
妻・みどりが帰ってきて、事なきを得る。


みどりは昔、
恋人だった大庭を捨て、
太郎の元に走ったわけだけど、
その結婚生活は悲惨で、
気の毒なくらい。


大庭は、その噂を聞き、
みどりを憎む気持ちと、
助けてやりたいという気持ちとで、
揺れる。


そしてクライマックスの、
空中ブランコのシーン。


みどりと大庭の過去を知った太郎は、
わざとブランコで失敗して、
大庭を殺そうとまでする。
最低。


それに気付いたみどりの機転で、
空中ブランコは無事終了。


でも、この映画、
物語はそれで終わりだけど、
続きがあるとしたら、どうなるんだろう。


大庭は、京さんを選ぶのか、
みどりを選ぶのか。
どちらを選んでも、
選ばれなかった片方が可哀そうで。


評価 ★★★☆☆





この作品で、
京マチ子さんの出演映画、100本中84本を観た事となりました。


(★は観た作品)


★化粧 (1984)
★男はつらいよ 寅次郎純情詩集 (1976)
 妖婆 (1976)
★金環蝕 (1975)
★ある映画監督の生涯 溝口健二の記録 (1975)
★華麗なる一族 (1974)
★玄海遊侠伝 破れかぶれ (1970)
★千羽鶴 (1969)
★小さい逃亡者 (1966)
★沈丁花 (1966)
★他人の顔 (1966)
★甘い汗 (1964)
★現代インチキ物語 ど狸 (1964)
★女系家族 (1963)
★女の一生 (1962)
★仲よし音頭 日本一だよ (1962)
★黒蜥蜴 (1962)
★釈迦 (1961)
 小太刀を使う女 (1961)
★女の勲章 (1961)
★濡れ髪牡丹 (1961)
★婚期 (1961)
★お傳地獄 (1960)
★顔 (1960)
★足にさわった女 (1960)
★三人の顔役 (1960)
★ぼんち (1960)
★流転の王妃 (1960)
★女経 (1960)
★浮草 (1959)
★鍵 (1959)
★次郎長富士 (1959)
★夜の闘魚 (1959)
★女と海賊 (1959)
★細雪 (1959)
★あなたと私の合言葉 さようなら、今日は (1959)
★娘の冒険 (1958)
★夜の素顔 (1958)
★赤線の灯は消えず (1958)
★大阪の女 (1958)
★忠臣蔵 (1958)
★母 (1958)
★悲しみは女だけに (1958)
★有楽町で逢いましょう (1958)
★穴 (1957)
★夜の蝶 (1957)
★地獄花 (1957)
★女の肌 (1957)
★踊子 (1957)
★いとはん物語 (1957)
★スタジオはてんやわんや (1957)
★八月十五夜の茶屋 (1956)
★月形半平太 (1956)
★赤線地帯 (1956)
★虹いくたび (1956)
★新・平家物語 義仲をめぐる三人の女 (1956)
 新女性問答(1955)
★藤十郎の恋 (1955)
★楊貴妃 (1955)
★薔薇いくたびか (1955)
 春の渦巻 (1954)
 馬賊芸者 (1954)
★千姫 (1954)
★浅草の夜 (1954)
★春琴物語 (1954)
★愛染かつら (1954)
★或る女 (1954)
★地獄門 (1953)
★あに・いもうと (1953)
 黒豹 (1953)
★雨月物語 (1953)
★彼女の特ダネ (1952)
★大佛開眼 (1952)
★美女と盗賊 (1952)
★瀧の白糸 (1952)
★長崎の歌は忘れじ (1952)
★浅草紅団 (1952)
★踊る京マチ子 歌う乙羽信子 (1952)
 恋の阿蘭蛇坂(1951)
 情炎の波止場(1951)
★馬喰一代 (1951)
★源氏物語 (1951)
 牝犬 (1951)
★自由学校 (1951)
★偽れる盛装 (1951)
 美貌の海(1950)
 復活(1950)
★火の鳥(1950)
★羅生門 (1950)
★浅草の肌 (1950)
 遙かなり母の国 (1950)
★続蛇姫道中 (1950)
★蛇姫道中 (1949)
★最後に笑う男(1949)
★痴人の愛 (1949)
 三つの真珠 (1949)
★地下街の弾痕 (1949)
★花くらべ狸御殿 (1949)
 天狗倒し(1944)
 団十郎三代 (1944)

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コメント 6

いろは

こんにちは^^
京マチ子さんは美しい方でしたね。
「雨月物語」と「羅生門」を観ました。もうだいぶ昔の事ですが^^
by いろは (2021-03-23 17:28) 

わたし

実花さんの、京マチ子さん映画一覧を見るたびに、「他人の顔」が気になるのです。なぜ気になるかと言うと、
「タイトルに聞き覚えがある」「1966年の作品」「大映」
この頃高校生だったわたしは、冬休み、春休み、夏休みのバイトにエキストラをやっていました。だから大映作品には何本か出演?
上映されたあと、1本も観ていませんのでどれに出たかは記憶にないのです。
その中でタイトルに記憶あるのは、「燃えつきた地図」
内容に記憶があるのは、安田ミチヨ?さんの男性と女性の両方の性をもつ陸上選手のストーリー
高校生時代、いえ、人生を通じての一番楽しいバイトでした(^-^)

by わたし (2021-03-24 09:06) 

kousaku

京マチ子さんのデビュー作品なんですか昔長谷川和夫さんと共演していた映画を見ただけですが奇麗な方でしたね。
by kousaku (2021-03-24 11:26) 

青山実花

いろはさん
コメントありがとうございます。

京マチ子さん、
美しくて、力強く、そして可愛い、
素敵な女性ですね^^

「雨月物語」も「羅生門」も名作ですね^^

by 青山実花 (2021-03-28 10:58) 

青山実花

わたしさん
コメントありがとうございます。

えーーーーーー!!!
わたしさん、すごいです!!!
私は大映の映画を全制覇したいと思うほど、
大映大好き女です^^
わたしさん、死ぬほど羨ましい。

「燃えつきた地図」は観ていませんが、
勝新さんの映画ですね。
安田道代さんの映画は観ています。
「セックス・チェック 第二の性」ですね。
 ↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2015-07-25
どうか、今からでも、
観てほしいと思う映画です^^

by 青山実花 (2021-03-28 11:00) 

青山実花

kousakuさん
コメントありがとうございます。

これはデビュー作ではなく、
デビュー5年後の映画なんです。

長谷川一夫さんとは同じ大映で、
よく共演されていましたね^^

by 青山実花 (2021-03-28 11:01) 

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