「御巣鷹山」

〔2005年/日本〕


1985年、12月。
中曾根康弘首相が、
群馬県のある寺で、静養をしていると、
渡辺という男が訪ねてきた。


渡辺は、
「あなたの息子・弘文氏が乗った日航機が、
現在、羽田から大阪に向かって飛んでいます。
その中に、爆発物を仕掛けました」と言う。


渡辺は、
その年の8月12日に起こった、
日航機123便の事故の原因は、
政府の発表は嘘であり、
自衛隊機により、
撃墜されたのだと思っているのだ・・・。





内容が内容なだけに、
一般の劇場では公開される事はなく、
渡辺文樹監督が、
全国を回って、
ホールを借りて、
上映されている作品なのだそうだ。


正直、私には、よく分からない。
大きな事件・事故が起こると、
よく、陰謀説や、裏の繋がりなどの
都市伝説のような話が
出てくることがあるけれど、
うーん・・・と首を傾げてしまうものが殆どだし、


それに、
万が一だけど、
それが事実だとしても、
諦め、というか、
国が隠している以上、真実なんかわかるわけない、
という気持ちになってしまう。


でも、そんな事は、
ファンの方にはどうでもいいようだ。


渡辺文樹監督が、
突き動かされるような熱情で、
この国のタブーに斬り込んでゆく、
その姿勢が好きだというかたが、
ネットで散見される。


日本には、
タブーが多いものね。
皇室、宗教、原発、在日、同和、などなど、
テレビで触れられない事だらけ。


さらに、最近はそこに、
「特権階級」、「上級国民」なんて言葉も加わって、
タブーは増えるばかり。


テレビのコメンテーターの皆様は、
それらのタブーを避けて発言するものだから、
コメントが全然面白くないし、
でも、言えない人の気持ちも分かるので、
「本音で話せよ、コノヤロー」とも言えず、
歯痒い思いを抱えて、
ストレスは溜まる一方。


だから、こういう監督さんが、
一人くらいいてもいいのかも。


評価　★★★☆☆

コメント 2

すいません、今日という今日は
この場所にコメントを書くことが
出来ません。タブーもタブー！いいところです。
私も命は惜しいです。書き込みはご遠慮させて頂きます。


渡辺文樹監督な！これ、この人の「芸風」やろ？。
どうも最初は商業映画の普通のカントクを
目指してやってんだが、鳴かず飛ばずでこの路線に
転向してきたみたいだ。

作る映画作る映画、天皇とか北朝鮮とか、
いわゆる、
「触れないほうが人生を無事に終えられる」
ものばかりを選ぶこの姿勢を一部の偏狭マニアが
神格化してしまった感がある…。

それでも監督本人が人格者ならまだしも、
ちょくちょく警察の御厄介になっている。

それも軽犯罪ばかり。
家族で泊った旅館の代金を踏み倒したとか…。

マニアはそれすらも「公安、国家の陰謀だ！」と言う。

いやいや、違うでしょう。
宿泊代金を払わずに無断で旅館から姿を消したら
アウトでしょう？。

なので一般の映画会社、DVDメーカーからは
相手にされない。これらの作品も監督自ら、
自家製のDVDを上映会場で販売する…という、
原始的なやり方なのである。

…え、青山実花さんひょっとして上映会に
足を運ばれたんですか？あの、会場周辺に
キチガイみたいなキャッチコピーを書いた
ポスターを許可なく貼りまくる、あの会場に…。

さすが青山実花さんです。
試写会、渡辺文樹上映会、黒ミサ、死刑場…、
どのような会場にも姿をお見掛けすると、
小耳に挟んだだけの事はありますね！。

お見それしました！。

渡辺文樹監督はドキュメンタリーっぽさを、
「売り」にしているようだが、
「人に見せる作品」としての完成度が
足りないと思われるのはボクだけか。厳しいか。

by 裏・市長 (2020-06-07 02:21) 

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

この映画、
私は、なにも予備知識がなく、
いきなり観たものですから、
実在する中曽根康弘元総理大臣が出てきて、
ビックリしました。

これを撮った、
渡辺文樹監督とは、何者？と思い、
軽く検索などしてみたのですが、
どうなんでしょう、
タブーを扱った映画を撮る事が、
本気なのか、ポーズなのか、
お金のためなのか、
私には判断がつきません。

確かに、扱ってはいけないテーマで、
映画を作るとなると、
一般の劇場にはかけられませんが、
一部のマニアのかたからは、
支持されるかもしれませんね。


軽犯罪で、
数えきれない逮捕歴、というのは、
どうなんでしょう。

やはり、本当に変わっているのか、
それさえも、ポーズなのか、
理解できないものは、
理解しようとしない方がいい、と
聞いた事がありますが、
私のような凡人には分からない、
何かがあるのでしょうか。


裏・市長さんと出会ったのも、
渡辺文樹上映会の会場でしたわね。

裏・市長さんが配っているいたビラを
受け取ったのがきっかけでした。

まさかあの時は、
こんな風に、
ブログでいがみ合う関係になるとは思ってもいませんでした。
人の出会いって不思議ですね。

裏・市長さんは、次の監督の映画に出られるそうですね、
海の王子の役で。

by 青山実花 (2020-06-09 16:22)