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「十代の誘惑」 [映画]

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〔1953年/日本〕


高校3年生の月村光子(若尾文子)は、
内気で真面目な少女。
貧しい家計を助けるため、
アルバイトに精を出す日々。


そんな光子を、
クラスメイトの晴彦(江原達怡)は好ましい目で見ている。
そしてまた、
光子も、晴彦が好きだった。


光子の友人・辻勢津子(青山京子)は、
光子とは反対の、
ちょっと奔放な少女。
勢津子の姉は、そんな妹を
いつも心配している。


修学旅行の日が近づいてきたが、
光子は、費用がなく、
不参加にしようか迷う。
すると、勢津子の姉が、
費用を出すから、
勢津子の行動を監視してほしいと頼んでくる。


案の定、
旅行先で、勢津子は問題を起こす。
怪しげな男に騙されて、
門限までに帰って来ず、
光子は、晴彦と一緒に勢津子を探し回るが・・・。





若尾文子さんの、
「十代」シリーズ、
これが最後の作品。


清楚で可憐な若尾さんが、
奔放な女友達のせいで、
理不尽な目に遭うのが
可哀想で見ていられない。


なにせ、この勢津子という少女は、
修学旅行先で知り合った男に騙されて、
酷い目に遭いそうになるも、
若尾さんと、彼女のボーイフレンドに
助けられたというのに、


そんなことは知らんぷり、
若尾さんとボーイフレンドは、
門限に遅れたせいで、
「2人で遅くまで何をしていたのか」と、
学校で、針の筵状態に追い込まれてしまうのだ。


本当の事が言えたら、
どんなに楽だろう。
あぁ、けれど、若尾さんは、
勢津子の姉に費用を出してもらって、
修学旅行に参加したのだ。
本当の事なんて、
言えやしない、言えやしないよ・・・。


まぁ、青春ものらしく、
最後はそれなりにまとまっているけれど、
なんだか釈然としない映画であった。


ただ、山本富士子さんと、
菅原謙二さんが、教師役で出てくる。
そのあたりは、ちょっと豪華で嬉しい。


評価 ★★★☆☆





この作品で、
若尾文子さんの出演映画、161本中133本を観た事となりました。


(★は観た作品)


★春の雪 (2005)
★竹取物語 (1987)
★ある映画監督の生涯 溝口健二の記録 (1975)
★幻の殺意 (1971)
★男はつらいよ 純情篇 (1971)
★スパルタ教育 くたばれ親父 (1970)
★座頭市と用心棒 (1970)
★天狗党 (1969)
★千羽鶴 (1969)
★濡れた二人 (1968)
★積木の箱 (1968)
★不信のとき (1968)
★鉄砲伝来記 (1968)
★華岡青洲の妻 (1967)
★砂糖菓子が壊れるとき (1967)
★妻二人 (1967)
★夜の罠 (1967)
★雪の喪章 (1967)
 処女受胎 (1966)
★赤い天使 (1966)
★雁 (1966)
★氷点 (1966)
★処女が見た (1966)
★刺青 (1966)
★妻の日の愛のかたみに (1965)
★不倫 (1965)
★清作の妻 (1965)
★帯をとく夏子 (1965)
★女めくら物語 (1965)
★波影 (1965)
★花実のない森 (1965)
★幸せなら手をたたこう (1964)
 悶え (1964)
★卍(まんじ) (1964)
★獣の戯れ (1964)
★傷だらけの山河 (1964)
★「女の小箱」より 夫が見た (1964)
★温泉女医 (1964)
★新・忍びの者 (1963)
★越前竹人形 (1963)
★女が愛して憎むとき (1963)
★わたしを深く埋めて (1963)
★女系家族 (1963)
★八月生れの女 (1963)
★雪之丞変化 (1963)
★しとやかな獣 (1962)
★秦・始皇帝 (1962)
★瘋癲老人日記 (1962)
★その夜は忘れない (1962)
★やっちゃ場の女 (1962)
★仲よし音頭 日本一だよ (1962)
★閉店時間 (1962)
★爛(ただれ) (1962)
★雁の寺 (1962)
★家庭の事情 (1962)
★妻は告白する (1961)
★新源氏物語 (1961)
★銀座のぼんぼん (1961)
★女は二度生まれる (1961)
★女の勲章 (1961)
★東京おにぎり娘 (1961)
★好色一代男 (1961)
★お嬢さん (1961)
★婚期 (1961)
★花くらべ狸道中 (1961)
★銀座っ子物語 (1961)
 素敵な野郎(1961)
 鎮花祭 (1960)
★偽大学生 (1960)
★安珍と清姫 (1960)
★勝利と敗北 (1960)
★ぼんち (1960)
★からっ風野郎 (1960)
★女は抵抗する (1960)
★女経(じょきょう) (1960)
★初春狸御殿 (1959)
★浮草 (1959)
★実は熟したり (1959)
★美貌に罪あり (1959)
 花の大障碍 (1959)
★次郎長富士 (1959)
★氾濫 (1959)
★山田長政 王者の剣 (1959)
★薔薇の木にバラの花咲く (1959)
★最高殊勲夫人 (1959)
★あなたと私の合言葉 さようなら、今日は (1959)
 新婚七つの楽しみ(1959)
★母(1958)
★娘の冒険 (1958)
★夜の素顔 (1958)
 嵐の講道館(1958)
★一粒の麦 (1958)
★息子の結婚 (1958)
★口笛を吹く渡り鳥 (1958)
★愛河 (1958)
★忠臣蔵 (1958)
★螢火 (1958)
★東京の瞳 (1958)
 妻こそわが命(1958)
★青空娘 (1957)
★夕凪 (1957)
★誘惑からの脱出 (1957)
★永すぎた春 (1957)
★朱雀門 (1957)
★慕情の河 (1957)
 続銀河の都 (1957)
★スタジオはてんやわんや (1957)
 銀河の都 (1957)
 君を愛す (1956)
★四十八歳の抵抗 (1956)
★日本橋 (1956)
★涙 (1956)
 スタジオは大騒ぎ (1956)
 あさ潮ゆう潮 (1956)
★滝の白糸 (1956)
★処刑の部屋 (1956)
★新婚日記 恥ずかしい夢(1956)
★新婚日記 嬉しい朝(1956)
★赤線地帯 (1956)
★虹いくたび (1956)
★新妻の寝ごと (1956)
★花嫁のため息 (1956)
 薔薇の絋道館 (1956)
★弾痕街 (1955)
 七人の兄いもうと (1955)
★珠はくだけず (1955)
★長崎の夜 (1955)
★幻の馬 (1955)
 娘の縁談 (1955)
★薔薇いくたびか (1955)
★月に飛ぶ雁 (1955)
 幸福を配達する娘 (1955)
★螢の光 (1955)
 勝敗(1954)
 荒城の月 (1954)
★月よりの使者 (1954)
 緑の仲間 (1954)
★浅草の夜 (1954)
 慕情 (1954)
★舞妓物語 (1954)
★酔いどれ二刀流 (1954)
★或る女 (1954)
★心の日月 (1954)
★十代の誘惑 (1953)
 無法者 (1953)
★続続十代の性典 (1953)
 春雪の門 (1953)
★祇園囃子 (1953)
★続十代の性典 (1953)
★チャタレー夫人は日本にもいた (1953)
 怒れ三平 (1953)
★十代の性典 (1953)
 彼女の特ダネ (1952)
 街の小天狗 (1952)
 秘密 (1952)
★明日は日曜日 (1952)
 花嫁花婿チャンバラ節(1952)
★母子鶴 (1952)
★猛獣使いの少女 (1952)
★死の街を脱れて (1952)
★長崎の歌は忘れじ (1952)

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コメント 8

英ちゃん

高校3年生の若尾文子さんは想像出来ないな(゚□゚)
多分この頃から色っぽかったのかな?
by 英ちゃん (2020-05-10 12:18) 

青山実花

英ちゃんさん
コメントありがとうございます。

お若いころの若尾さんは、
とても初々しくて可愛いです^^

by 青山実花 (2020-05-10 15:18) 

mitu

わたしも光子です。
内気で真面目じゃないけどね^^
by mitu (2020-05-10 16:49) 

旅爺さん

若尾文子さんとは60年前に京都で行き会って立ち話をしました。
かなり気さくな人で買ったお土産全部にサインして戴きました。
by 旅爺さん (2020-05-12 05:51) 

青山実花

mituさん
コメントありがとうございます

可愛くて、
お花や鳥さんが大好きな光子ちゃんですね^^

by 青山実花 (2020-05-13 17:00) 

青山実花

旅爺さんさん
コメントありがとうございます

えーー!
それは羨ましいです^^
60年前の若尾さん、
とっても可愛かったでしょうね^^
by 青山実花 (2020-05-13 17:01) 

裏・市長

もうしょっぱなからおかしい。

そもそも、
「勢津子の姉に費用を出してもらって、
 修学旅行に参加した」。

これがいけない。
なんぼ出してやると言われても、
そこまでして行ってはいけない。

他人にキンタ〇握られて生きてるようなモンや。

でも、この時代の「修学旅行」というのは、
重大な意味をひめてたのも理解できなくもない。

今のように気軽にひとり旅…という訳にもいかず、
進学するにしても、就職するにしても、
ましてや嫁になんか行ったら最後、
ひとりで気楽に旅行に行っちゃいました!、
なんて昭和インスタにあげようものなら、
昭和SNSが大炎上である。

田舎ならもう帰る家もなくなるだろう。

だから、どうしても行きたい、
借りてでも行きたかったのかも知れんなぁ…。

そう考えると若尾文子さんが気の毒で気の毒で…。
若いころの若尾文子さんは生活に困ってたんやなぁ。
ひとことボクに相談してくだされば…。

まぁ、今更遅いかも知れませんが、
もし若尾文子さんが金銭的に困ってらしたら、
青山実花さんから、どうか裏・市長さんに
連絡を取るようにお伝えください。

悩んでいないで、今すぐこちらの番号へ!。

出世払いで構わないと一言、添えてあげてください。

by 裏・市長 (2020-05-24 01:26) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

そうですか、そうでしたか。
裏・市長さんは、ご立派なお考えの持ち主なのですね。
よく分かりました。

せっかく、本日5月25日、
自粛が解除になりましたので、
わたくしが、裏・市長さんの費用も負担して、
世界一周クルーズ船の旅に
お誘いしようかと思っておりましたが、
他人のお金で行きたくないと言われる方を、
無理にお誘いすることはできません。

他を当たる事といたします。


それから、裏・市長さん、
あなたは何か勘違いをされていませんか?

若尾文子さんが、修学旅行に行けなかったのは、
映画の中だけなのよ。
現実の若尾さんは、
女優のお仕事が途切れなくあり、
大変なお金持ちなのよ。

いるんですよね、
世の中には、
「テラスハウス」を見て、
あれを本当だと思ってしまう人が。

あれは全部、台本があるのよ。
問題になった、喧嘩の箇所も、
全て台本通りなのよ。

もし、この世に、台本無しのバトルがあるとするなら、
それは、裏・市長さんとわたくしの喧嘩だけなのよ。
これは真実なのよ、
本気で争っているのよ。
本当に揉めているのよ。

by 青山実花 (2020-05-25 21:51) 

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