「Fukushima 50」 [映画]
〔2019年/日本〕
2011年3月11日。午後2時46分。
東日本を襲った大地震により、
福島第一原発は、巨大な津波に襲われる。
浸水により、
全電源は喪失。
原子炉の冷却装置は停止し、
格納容器内の圧力は急上昇。
メルトダウンを回避すべく、
原発内に残った50人の作業員は、
容器内の圧力を下げる「ベント」という
作業を決行するが・・・。
試写会で観た。
あれから、もう9年。
だけど、まだ9年。
東日本大震災が起こった日と、
その後の出来事は、
永遠に忘れる事はできない。
↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2011-03-18
巨大津波や火事の映像は、
今までにない衝撃で、
テレビの画面を食い入るように見つめるしかなかった。
そして、起こった原発事故。
津波の被害だけなら、
強い日本人だ! 絶対立ち直れる! と思えたけど、
放射能となると、どんなに頑張ったって、
どうする事もできない。
暗澹たる気持ちになったものだ。
この映画は、
あの日、あの時、
福島第一原発の中で、
どのような事が起こり、
そして、最悪の事態を回避するために、
どれだけの作業員さんたちが死と隣り合わせで
頑張ってくださったのかを描いた作品。
それはもう、想像以上の過酷さで、
もしも、あの時、
こんな風に責任感の強い人々がいなかったら、
おそらく日本は壊滅的な状況になっていたのではないかと想像され、
背筋が寒くなるような思い。
実際、映画の中の地図で描かれていたけれど、
最悪の事態が起こった場合、
福島第一原発を中心に半径240キロもの広範囲に、
被害が及んでいたという。
多くの人々のおかげで、
日本が助かり、
自分は生きている。
感謝の気持ちしかない。
そして、復興はまだ道半ば。
故郷を離れ、
いまだに自分の家に帰れない方々が沢山おられるという事実も、
忘れてはならない。
上映前に、
佐藤浩市さん、吉岡秀隆さん、若松節郎監督による、
舞台挨拶があった。
佐藤さんら俳優陣は、
撮影後、やつれてしまうほど
大変な撮影だったそうで、
多くの皆様に、
あの時の事を知ってほしいと話されていました。
地震や津波、
そして今の新型肺炎にしてもそうだけど、
人類は常に、
何らかの脅威にさらされて生きている。
私は宗教とは無縁の人間だけど、
何か、見えない力に試されているような、
そんな気さえする。
様々な出来事が、
天災か人災かは別として、
起こってしまった困難に対して、
どう対処していくかで、
未来は大きく変わる。
自分にできる事は少ないけど、
今、考え付く、
できるだけの事はしていきたい。
評価 ★★★☆☆
未だに、東京でのオリンピック開催、反対です。まずは復興。それに、ミニマムでお金をかけないことをテーマにしたプレゼンだったのに、兆のお金をかけ続けて何をしようとしているのか疑問だらけ、です。
by Ginger (2020-02-05 16:05)
「Fukushima50」の50は何の数字かと思ったら、
50人の作業員を表しているのですね。
あの日、あの時、そしてその後の展開・・・
とても興味のある内容の映画です。
そしてあの日から原発事故の影響で
ず〜〜〜っと運休が続いていた常磐線が、
やっと今春に全線復旧します(^^)
by あおたけ (2020-02-05 17:45)
オリンピックの年にこういう映画が封切られるのは
とても意義のあることです。
9年経った今でもまだ完全復興ではないのに
無理やり復興しているとして蓋を閉めてしまうんじゃないかって不審感が募ります
by きよたん (2020-02-05 20:31)
忘れられない出来事でしたね。でもまだ廃炉はできてないし。冷却水は溜まるいっぽうだし。
by ヤマカゼ (2020-02-05 21:02)
Gingerさん
コメントありがとうございます。
私も、オリンピックにお金をかけ過ぎなのは
最初の話と違うなぁと思います。
「あるものを使う」がまるで実行されていませんよね。
そもそも、あの「お・も・て・な・し」の方の
現在の状況を思うと。。。
時は流れているんだなぁと思わざるを得ません。
by 青山実花 (2020-02-05 22:29)
あおたけさん
コメントありがとうございます。
私も知らなかったのですが、
あの時、原発の中では、
約50人の方々が、死を恐れず、
最悪な事態の回避に尽力してくださっていたそうです。
常磐線、全線復旧ですか^^
一歩でも、半歩でも、
少しずつ元に戻っていくのはとても嬉しいですね^^
by 青山実花 (2020-02-05 22:30)
きよたんさん
コメントありがとうございます。
今回のオリンピックは、
「復興オリンピック」と位置付けられていると、
政府は言っているようですが、
名前負けしないでほしいと願うばかりですね。
やると決まってしまった以上、
やるしかないのでしょうが、
まだまだ辛い思いをされている方が沢山おられる事を
忘れてはいけないですね。
by 青山実花 (2020-02-05 22:30)
ヤマカゼさん
コメントありがとうございます。
確かに原発の問題も、
完全に解決したわけではなく、
問題山積ですね。
これから日本はどこへ向かって行くのか・・・。
by 青山実花 (2020-02-05 22:31)
雪の札幌から。
推進派はあらゆる不便を振りかざして必要を説くけれど
自然界に存在しない元素を弄り回して後始末できないものは早急にやめてほしいと思います。
by sigedonn (2020-02-06 08:07)
同じく宗教とは無縁の人間ですけれども
生かされていることに感謝して日々生きています。
大きなうねりのように、押し寄せてくる災難に対し
小さな存在である一人一人のすべきことは何なのだろうか('ω')
by mitu (2020-02-06 09:45)
sigedonnさん
コメントありがとうございます。
「自然界に存在しない」
私も、これは少し怖いです。
極力、自然な物を口にしたり、持っていたいです。
本当に、極力なんですけれど・・・。
by 青山実花 (2020-02-06 15:30)
mituさん
コメントありがとうございます。
私も、今生きているのは、生かされているのだなと
思いながら生活しています。
一人一人、積極的には動けなくても、
迷惑をかけないようにするとか、
頑張っている人に文句やクレームをつけないなど、
消極的な参加(うまく言えませんが)
でもできればいいと思っています。
by 青山実花 (2020-02-06 15:34)
本当のこと、真実というのは、
まだすべて公開されていないと思われる。
いまだに「戦後はじめて明かされる!」とか、
「昭和天皇のお言葉」が初公開!とか、
今まで秘められていた…など、小出しにして
なんぼでも出て来る。
福島の本当、というのは100年後、200年後、
皆があ然とするような真実が明かされるのでは?。
また、永遠に公開されない事柄も
きっとあるだろう。
なんせ「我が国で前例のない原発事故」が、
現実に起こってしまったのだから。
この映画を製作するにあたり、役者の皆さんも
やつれてしまったのかも知れないが、
このボクもここにコメントを書く際には、
青山実花さんの逆鱗に触れないよう、
言葉や表現などを選びに選んでいたら、
すっかりやつれてしまった…。
おかげで青山実花さんとも、
すっかりもつれてしまっている状態だが、
なんとか、ほつれてしまった糸を
手繰り寄せたいと願っている。
by 裏・市長 (2020-02-16 04:45)
裏・市長さん
コメントありがとうございます。
確かに、真実というものは、
中々公開されないものでございます。
そして、知らない方がいい、という事が
多々あるというのも、
まだ真実なのでございます。
例えばですよ、
このSSブログにおいて、
98.6%の方が、裏・市長さんの事を、
真面目で優しい正義の味方、26歳の青年
というイメージをお持ちだとの統計が出ておりますわよね。
一体誰が、裏・市長さんがオフ会の時、
バレリーナの格好をして、
ランドセルを背負って現れるなんて想像するでしょう。
オフ会参加者様が、裏・市長さんの写真をブログに載せないのは、
皆様の夢を壊してはいけないという
優しさからなのですよね。
あのオフ会以来、
わたくしも、嫌がらせ、セクハラ、ストーカー行為に
悩まされ、
すっかりやつれてしまいました。
まぁ、やつれた美人というのも、
それはそれで風情があるというのも真実なのですが。
by 青山実花 (2020-02-16 19:51)